□13 ハロウィン
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ヒサキは、子供の体力は無限なので、すべての外傷病例外なく大人の頃よりよっぽど治りが早いことだろうとたかをくくっていた。
だがしかし、その小さな身体につまっているのは、まだまだ到底未成熟な内臓。
(心身が噛み合わないとこういう弊害があるとは…生活習慣の価値観なぁ)
なにか一つ症状が和らいだと思えば、入れ違うように別の症状が併発するものだからたまらなかった。
もしくは気を取られていて気付かなかった不調を見付けたり。
症状が入り乱れるもので薬の判断も難しく。
こういった状態を治すほとんど万能薬も無いことにはないが、普段使いなど到底出来ないほどぐっと価値が上がってしまうらしかった。
いっそ呪いでは?とヒサキはぼんやり窓の外や天井を見て、時に見舞いを接待しながら過ごした。
双子のウィーズリーとテレンスの来訪がブッキングしたときにはさすがに肝を潰した。なお若干ショムニぽかった。
何はともあれ、ヒサキの退院は彼女の想像以上に長引いた。
その時がまさかハロウィン当日の夕食直前となるなど、思いもしなかった。
「忠告しますが、あなたは病み上がりで、胃炎だってやっと治ったばっかりなんですからね。パーティーで盛り上がる気持ちもわかりますが、だからといって食べ過ぎたり羽目をはずしてとんぼ返りなんて情けない真似はしないこと!約束ですよ?」
「はい、ご心配ありがとうございます。約束します」
マダム・ポンフリーの念押しとともにヒサキはすっかり軽くなった身体を携えて医務室を出た。
そして真っ先に、走り出した。
ずっと横になってたお陰でひどく疲れてすぐに歩きになったたものだが。
大広間の入り口が一つで良かったことに感謝しながら、そこへ入っていく生徒を注意深く見た。
グリフィンドールの一年生を見逃すまいと張り込んでいれば、見覚えある顔をすぐに見つけた。
彼女の名前はソフィー・ローパー。本編で出番が全く無い所謂モブポジションのグリフィンドールの女の子。
一人で歩いていたから、これ幸いにとヒサキは駆け寄った。
ソフィーとヒサキとの関係は、飛行訓練でソフィーの箒が暴れかけたときヒサキがその箒を宥めたときから、悪くはなかった。
ソフィーの親友は他寮に居て、大広間で落ち合う予定だから今は一人で歩いていたらしいが、さてそんなことヒサキにはどうでも良かった。
たとえモブでも彼女は紛れもなくグリフィンドール一年の女の子。当然、ハーマイオニーのことは知っていて、ハーマイオニーのいるトイレの場所も知っていた。
その女子トイレの場所を聞くなり、ヒサキはお礼とともに走り出した。