□10 入学最初の週末
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クィレルにニンニク臭を取り去ってもらい、並んで大広間に向かう道中
ヒサキは突き飛ばされた。
「オワァッ」
隣でヒィイと小さな悲鳴をあげたクィレルではない。
「やあヒサキ!」
背後から足音が急接近してくる音が聞こえていたが、通り過ぎていくだろうと思って気にせずいればこれだった。
転ばずとも前のめって数歩進んだヒサキが体制を建て直して振り返った先には
ウィーズリーの双子。
「さてここでクエスチョン!ヒサキにタッチしたのはどっちでしょうか?」
手を突き出している、犯人らしき片割れが挨拶もなしに問いかけを始めた。
ヒサキは、視線の端でクィレルが「で、では私はお先に……」と小さく呟いてそそくさ行ってしまったのを会釈で送りつつ、
すぐに答えを出した。
比較的紳士的ではない方だと。
「フレッド」
双子が驚いた顔を見合わせた。
「正解だ!」
「50%の確率を乗り越えたな!」
コングラッチュレーション!と手を叩いて双子はヒサキを称えた。
クィレルなど見えてない様子で。
「どうもお久しぶり、お二人さん」
ヒサキはそんなもんだろと特に気にせず対応した。
「おいおい!まだ一週間しか経ってないぜ?」
「それだけ恋しがってくれてたとは光栄だ!」
大げさな身振り手ぶりで双子は歩き出した。
拍子にフレッドがヒサキの腕を掴んで振り向かせたので、
ヒサキと双子は向き合う形から肩を並べる形になって一緒に歩くことになった。
ヒサキは歩幅を広げてなるべく早く歩いたが、
「こらこら、歩幅を合わせるのは紳士の役目だ」
と、ジョージが言い出し、歩幅を合わせられた。
「そんなことしたら、何人にも追い越されながら歩くことになりますよ?」
と、ヒサキは遠慮したが、
「それで?」
「何か不都合が?」
「むしろ大広間に着くまで沢山おしゃべりが出来るじゃないか!」
双子は全く気にならないと言うため、結局歩幅を合わせられながら歩くことになった。
何人かのグリフィンドールやスリザリンの生徒に変な目で見られるのがヒサキは嫌だった。
「リーに会ったんだって?聞いたぜ」
「暴れ柳に石を投げてボロボロにされたんだって?」
案の定しっかり伝わっていたようだ。
「お恥ずかしい」
とだけ、ヒサキが言えば双子はいやいやと首を振った。
「とんでもない、そんな女の子は産まれて始めてだ!」
「おチビはやっぱり面白いな!
どうだ?次のレイブンクロー一年生が天文学の授業に向かう時、階段のてっぺんから真ん丸な氷を山ほど転がしてみようと思うんだけど…」
「仕込みを手伝ってくれるかい?丸い氷をつくる魔法を教えるよ」
「別にいいけど、それいつ?」
「おお!やったぞジョージ!」
「やったなフレッド」
「流石僕たちが認めたおチビだ!」
「早速だが作戦としてはだな……―――」
そんな話をしながら、三人は大広間へと歩いて行った。
途中でリーが合流したりしつつも、到着する頃には作戦はすっかり固まっていた。
「さすがおチビ!確かに洗剤を纏わせればツルツルのブクブクで大混乱だ!」
「靴の裏も綺麗になるしな」
「箒に乗って暗がりからザバーっとな!おチビは準備手伝うだけで本当にいいのか?」
「うん、箒乗れんし夜はさっさと寝るから結果聞くだけで十分」
「うーむ、残念!おチビとイタズラを決行するのは先延ばしになったか」
作戦が固まり始めた頃、大広間へと到着した。
ヒサキはイタズラチームと別れてスリザリンのテーブルへと向かった。
いつもの席は空いておらず、帰ろうかなと教員席をチラ見したらクィレルと目が合った。
無理か、逃げられん。
そう思ってヒサキは空いている席――ノットの隣――で食事を済ませた。
昼食は肉料理と付け合わせが中心だった。
魅力的だがこれから午後またニンニク臭に襲われることを考えたら食欲が失せた。
水を飲み、一切れのポークパイにチップスを二つだけ食べるとヒサキは大広間をあとにした。
真ん中の方でワイワイしているドラコやフリント等に気付かれることもなく、……五分も居座らなかった。