□9 ハグリッドの小屋(2p目から一人称視点)
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みんなと別れて、談話室に戻ってみた。
それなりに賑わっていたが、ノットの姿は無かった。
早めにお礼言っとければよかったが、居ないなら夕食時に会えるだろう。
そういえば朝も談話室賑わうと退散するんだっけ。
どこ行ってんのかなー。
そのまま踵を返し、また外へ歩き出した。
§
というわけで到着しましたるは、暴れ柳。
立派な幹は、今にも動き出しそうなほど躍動感あふれた うねり をえがいている。
日本で柳と言えばシダレヤナギだが、それとはだいぶ違う見てくれで、力強く枝葉を持ち上げている。
左手に仕込んでる杖と同じ材料だと思うと、なかなかどうして感慨深いような落ち着かないような不思議な気分になる。
石を拾って投げれば、ここぞとばかりにそれを叩き返してきた。
咄嗟に声をあげつつこちらに跳ね返ってきた石を避けた。
石は地面を跳ね返って転がった。
なるほどな。
「もっと石投げちゃおっと!」
ホグミスのバーナビーの真似っこしてみたけど。
なかなかいいトレーニングじゃないか。
夕食まで時間潰すか。
飛来物への対応に慣れられれば一石二鳥だ。
§
身体が軽いうちに体力作っとかないから体力クソザコだったんや。
なら二週目は少し運動しとかないとなっと。
暴れ柳を見上げながら、転んで擦りむいた両手をぐーぱーと動かした。いてて。
そして鋭利な石が頬をかすったときにできた切り傷からたれてきた血を指先で拭った。
もうすぐ夕食か。
この時間帯になってやっとお腹がへこむような空腹を訴え始める。
指先で乾き始めた血を弄びながら息をはいたところで。
なんか、背後から足音が。
こちらに向かっているみたいだ。
えええなになに。だれだよ夕飯時だぞ。
大広間にいかんのか。
という念を込めて振り返れば。
「やっぱりあの時のおチビだ!」
「わぁ、列車ぶりですねジョーダン先輩」
素敵なドレッドヘアーの黒人がそこに。
「何をしていたんだ?ボロボロじゃないか!」
「ハハハお恥ずかしい」
血の付いた指先を隠して笑えば、リーは杖を振って 怪我や破れたり汚れた服をトリートメントしてくれた。
紳士か。…あ、ここ紳士の国だったわ。
「すみません、ありがとうございますジョーダン先輩」
「どういたしまして。
ところでおチビ。Mr.なんて要らないし気軽にしてくれってこの前も言ったじゃないか?」
「あ、いいの?ありがとう」
「どうして駄目だなんて思ってたんだ?若干ショックだ」
「このローブの色が目にはいらぬか」
スリザリンのロープを軽くはためかせて見せれば、
リーは、ははは、と朗らかに笑った
「スリザリンだから嫌いになるなんてありえない!」
「え、違うの?」
「なにもスリザリンだから無条件に嫌ってるわけじゃないよ。
今まで出会った嫌な奴がたまたま、みーんなスリザリンだったってだけさ」
「それを聞けてホッとしたわ…ありがとうマイフレンド」
「どういたしまして」
「あっでもあの双子は?ショック受けてたってロンから聞いたけど」
「あいつ等も同じさ。
だからほら、組分けの後、一人で寂しそうにしていただろ?少ししてほとんど首なしニックが相手してくれてたと思うけど……あれ、あの二人がおチビの話し相手になるよう頼んでたんだ」
「ああ、けしかけてくれてたのはロンから聞いてたけど、そう言う事だったんだ」
「ショック受けてたのは……あの時すぐにでも話したかったからなんだ。おチビと一緒に出来るイタズラを考えてたから」
「わあ」
「そういえばニックから聞いたけど、おチビ、血みどろ男爵が好きなんだって?」
「さては湾曲理解しやがったなポーピントン」
「ああ、やっぱり違うよな。最初は驚いたよ」
「ハハハ、リーがポーピントン卿に持つのと同じ親しみだけだよ。持ってるのは」
「だよなあ」
なんて話が弾みかけてきたところで、そういえば夕食時やん。
「ところでリーはこんな時間にこんなところへ何しに来たん?」
「ちょっとしたイタズラの仕込みさ!!食事時が一番の狙い目なんだ」
「ああ。まあほとんどの人が大広間行くもんな…ってかそしたらリー、お前の飯は?」
「それなら無問題!フレッドとジョージが大広間だ!」
「とっておいてもらうのか。ナイスプレイ」
「お褒めに預かり光栄です。っと、そうだった夕食時……おチビ、引き取めて悪かったよな」
「とんでもない。リーとまたこうしてお話しできて嬉しかったよ。
でも言われて思い出したらなんかお腹すいちゃったから、ここでバイバイね」
「じゃあ、また。それから、おチビさえよければ今度一緒にイタズラしようぜ!」
そんな度胸ねえよ。
「ははは、お誘いありがとう。機会があれば喜んで!」
適当に濁して、リーと手を振り合って別れた。
次は大広間だ。めしめし。
ここで何してたのかうまく話逸らせてよかったわ、何してんのって言われても何となくとしか言えんわ。