□8 授業
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「ウオォ」
汚い字で教科書の手順をノートにとりつつ好奇の目を向けてくるクラッブの手前、ヒサキは妙な芸人魂を発揮していた。
ユーモラスかつ低く潜めた声を出しながら蛇の牙をサラサラになるまで磨り潰す。
これが結構大変。
クラッブの説得は成功した。
元々、
変身術では見本のマッチと針をさんざんべたべた触りまくって(インプットは大事!)出だしが遅れたものの、最初の一回でいきなりマッチを完璧な針に変えたところからヒサキは一目おかれていた。
加えてその日、どこからか話を聞き付けたらしいフリントに談話室で肩を叩かれた事がとっかかりとなって、親友は居なくともそれなりに打ち解けていた。
また、ヒサキのことを親に相談した生徒も手紙が戻ってきていた。
その日ルームメイトに純血かどうか聞かれ、混血ではない、とだけ答えれば好意的に接してくるようになった。
ドラコも実は親に手紙で相談した生徒の一人であった。
ただしドラコは手紙が返送された日から――ヒサキに何の質問もなく――クラッブとゴイルとともに機会があれば軽く話す程度にはなっていた。
この三人については、ゴイルの手を治したこともあり、信頼もあった。
最初こそ全体を一人一人見回っていたスネイプに「すりこぎの持ち方が悪い」と注意を受けたが――正しい持ち方を教えてもらったら確かにやりやすい――クラッブが見辛い位置にいることもありそれっきりスネイプは殆どこちらに視線を寄越してこなかった。
どうもグリフィンドールのあら探しに夢中らしく、それがヒサキにはありがたかった。
粉末になった蛇の牙を、あらかじめ熱しておいた鍋の中へ、中央あたりを往復し振り掛けるようにして入れる。
そしてスネイプをチラリと確認する。
グリフィンドール生に視線をやっている。
空になったすり鉢を両手で持ちクラッブを使った死角…大鍋を挟んで向こう側に置き、掃除呪文を杖無し無言でかけた。
そして醸造時間を確認し、角ナメクジの数を数え、ナイフの傍らに置いた。
ここからだ。
スネイプの様子を伺いながら、綺麗になったすり鉢にヤマアラシの針を入れ、すりこぎにも掃除呪文をかけて握り持った。
念のためクラッブに向けてシーと人差し指を口に当てる。
頷いて貰ってから、すりこぎでヤマアラシの針を静かに潰した。