□1 プロロ
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例えば、なんて。
『もしも』にも『例えば』にも意味はない。
それでも、その『もしも』に遭遇することは、その『もしも』が有り得なくても『ある』ようだった。
なんて。
つまりどういうことか?
自宅の寝床で今日も眠った。
なにもおかしくなかった。
なのに。
寒さと、寝心地の悪さ。
なによりありえない、土のにおいとを感じて、私の意識は起こされた。
高いところに息づかいを感じる。
気配。
誰かがいる?
意味がわからないから、きっと夢なのだろうと私の脳は答えを出した。
考えるのは苦手だから、すぐに答えをだして止まるのだ。
夢の中の自分が夢だからと開放的になれるかと言えばそうでもない。
気配が恐ろしいらしい私は、覚醒しても狸寝入りを決め込むようだ。
どこかにいってくれないか。
どこかにいかなくても、目を覚まさないうちはきっとなにもしてこないと。
謎の確信をもって狸寝入りを決め込む。
寝心地悪く、土と草のにおいに、湿度も高いようだ。
しかし待てども暮らせども、気配はそこにあった。
何時間経ったか何分経ったか。
喉の乾きとか我慢して、空腹も、何のその。
便所は遠い。
なんて余裕こいていたらほんとに意識とんでちょっと寝て覚醒したときには気配が3つに増えてたからホラーなの?
らちがあかない。
あとトイレいきたい。
しゃあない。
覚悟を決めて、今まさに起きたみたいな素振りで。
おそるおそる 目を擦りながら開けて、気配に目を向けた。
視界に入ってきたのは、きれい、と。
およそきれいとしか形容のし難いものが在った。
ホラーゲーに出てくるようなグロいお化けなどとは程遠い。
ただ、きれいとしかいいようがない。
それにただ魅せられたように目を奪われた。
半人半獣。
ケンタウロス。
私のことを険しい顔で見下ろしていた。
視線をスライドさせれば、
同じ生き物がひとつと、巨人のような大きなドワーフがひとつ。
目が合えば、ドワーフは聞きなれない言語を発して、私の手を掴んで乱暴に立ち上がらせた。
いてて。
私に問いかけるように発された言語に答えることができず、私はただ曖昧に笑って首をかしげて見せるしかなかった。