□4 特急列車
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なんて話していたところで、私とお菓子が占領したせいで座り込む席が無くただコンパートメント室内に踏み入って仁王立ちしていたハーマイオニーに袖を引かれた。
「おうぉ」
マシンガントークを終えてどの寮に行きたいか
意見を述べ終えたところだった。
「ねえ?あなたはどう思う?やっぱり行くならグリフィンドールよね?」
「いやあ。もちろん行きたいとは思うけど、私は臆病者だし、勉強も興味が持てない事についてはとことんとからっきしだから。ハッフルパフかスリザリンに行けって言われると思うよ」
「あら、そうなの?私と真逆ね。でも、もし本当にそうならハッフルパフにするといいわ。
スリザリンは、絶対一番いけないところだってみんな言っているもの!」
「そうなんだ。ならもし意見を聞かれたらそう言ってみるよ」
「ええ、そうしなさい!それがいいわ」
「情報をありがとう。親切にしてくれてとても嬉しい。
私はヒサキ・ヒカサキ。ホグワーツでこれからよろしくね、グレンジャーさん」
「ハーマイオニーでいいわ。こちらこそよろしく。
ところで、ヒサキあなた、ついさっき呼び寄せ呪文を使ったって本当?」
「ああ、まあ。ハーマイオニーも一通りやったって聞こえてきたけど、私も興味を引かれた呪文をいくつか試してみただけだよ」
「そうなの。ねえ、何が一番得意だった?」
「スコージファイかな」
「あら!いいわね!ねえ、今、やって見せてくれない?ほら、この床とか、もしくはそこの顔で!」
「どういう意味だよ」指差されたロンが眉間にシワを寄せた。ああ、鼻の頭か。
さすがグリフィンドールとレイヴンクローの資質の子。
勇敢と好奇心の子。
ぐいぐい来るなぁ。
興奮気味の子リスちゃんを刺激しないよう、拒否の微笑を送る。
「ううん。
ごめんね、もっと話したいけど、また今度、ホグワーツでね。それよりもネビル君のヒキガエルを探してあげて」
「あ!そうね。ごめんなさいネビル」
「う、ううん」
「私達もう行くわ。……それから、そこの二人はもう着替えたほうが良いわ。もうすぐ着くはずだから」
と、言い残してハーマイオニーとネビルは出ていった。
戸が閉まって、そして二人を振り向けば、まるで嵐が去ったような雰囲気だった。
「頭の回転が速そうな子だったね。学者向きだと思う」
ロンはプイと顔を逸らして私の言葉を無視した。
子供らしくて面白い。
「さて、私は少し列車をふらついてくるよ」
って立ち上がると、ハリーは「え」と、こちらを見つめてきた。
「着替えるでしょ?
それにもうすぐ着くなら、今のうちにこの物珍しい列車を見て回りたくて。
到着五分前になったら放送が鳴るハズだから、それ聞いたらすぐ戻ってくるよ」
頷いた二人に「じゃああとでね」と言い残して私はショルダーバッグを持ってコンパートメント室を後にした。
いやあ。
ドラコとクラッブとゴイルのわいわいって、あれ私居たら絶対なにかしらとばっちり受ける気がしたし人口密度が酷そうだから。
あとあの場面に居たら強制的にハリーかドラコどちらかと決別しなきゃいけなくなっちゃうだろうし。
私は二人の間をフラフラしたいんじゃ。