□4 特急列車
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ぼうっと人ごみを眺めたり、ショルダーバッグを撫でたりその中身を確認したり。
サンザシの杖を取り出して撫でたり。
「あーー、拙者親方と申すは御立会の内に御存知の御方も御座りましょうが御江戸を発って二十里上方相州小田原一色町を~~…あ~…なんだっけ?」
と、適当な舌ならしをしていれば、目当ての人がやってきた。
また辺りを見回して
ハリーを手伝った双子の赤毛が列車から飛び降りたところで、また私は辺りを見回して目くらまし呪文を解除した。あつーい。
ほれいくどー。
ハリーが入っていった列車の戸口に足を踏み入れた。
あぁ~まって列車~列車の内装凄い~~あぁ~テンションあがる~~こんなにおいと音がするのか~!
でも立ち止まってはいられないので、興味ないふりをしてハリーの入ったコンパートメントを探した。
すぐに見つかった。
ハリーは車窓からウィーズリー家のやり取りを眺めていた。
あっ、そうか未来の嫁を目に焼き付けてもらわんと。
私は後尾側の、列車の戸口ところまで戻った。
そして内装をじっくり見ていた。
列車が滑り出すまで、いや、すべり出しても、誰も通らなかった。
嬉しい。
こういうところに幸運を感じる。人が苦手だ悪いかこんちくしょ。
ロン来るかなーと思っていれば前の車両から、赤毛にそばかす、11歳には見えない背の高さをした子供が歩いてきた。
空いているコンパートメントを探している。
ちょっと顔を上げて正面を見れば目が合うというのに私に気付きすらしないから、必死だなぁと微笑ましくなった。
やがて少年はハリーの居たコンパートメントに入って言ったから、うむ間違いない。
他人の空似ということもなく、彼がロン・ウィーズリーだと確信を持った。
よーし私も突撃するぞー私もそこに歩んだところで…
ウァァァァアアアアア!!!!
到達する前に双子が正面からやってきて…ギャゥァァアアアアーパリピだァァアあああコミュってくるぞヒィィィィイイイうぃんくされた!ころされる!!!!!
ビビるわけにもいかず愛想笑いを返して手を控えめに振ったら。
「「やあ!」」
あああああああああ!!!!!!
「やあ!」
無下にもできず同じノリで返事すれば、ハリーのコンパートメントを通過してこっちまでやってきた。
いやあああああこないでえええええたのしくなっちゃうからあああああ!!!!!
「新入生かい?」
「制服に色がついていないところを見れば明らかだけど!」
「見たところ東洋人?出身は?」
「わかった!中国人だ!!」
「ではないです」
同じ顔に見つめられ、どちらに目を向けたらいいのか…
「中国よりも東にある島国で、日本という国出身です」
「「へえ!」」
突っ込んでこないのかよ。
さてはどうでもいいんだな。
「それで、通路で何を?」
「探し物とか?」
「…列車が珍しくて、階段のところで色々見ていたらコンパートメントの席を取っていないことに気が付いて探しているところです。
なかったらなかったで立つからいいんですけど」
「それはいい!」
「空いていたよな?フレッド。」
「ああジョージ、ちょうどいい!」
「「なあ知っているか?」」
「この車両にはなんと、かのハリー・ポッターがおわすということを!」
「こっちさ!」
反応を返す前にフレッドと呼ばれた方が距離を詰めてきて、私の肩を抱いた。
ギャアアアアパリピにコミュられたあああ!!!