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「きっと君は物に好かれたりしやすいでしょう。杖だけでなく、箒とかにも」
「だと嬉しいですね」
「そんな君には……ウーム、これとか。
ナナマカドに一角獣の尻尾の毛。25センチ。振りやすい。防衛の呪文には最高」
「はい」
防衛いいぞー。
受け取れば、心地よくひんやりしていて手に馴染んだ。
半ば無意識に振ったら、鐘の音が鳴り響いた。
しかし、また引ったくられてしまう。
「フーム、とても惜しい……どれも君に選ばれたがって大人しい反応をするだけに……」
オリバンダーは首をひねって唸った。
ハリーは「頑張ってヒサキ、僕だって杖が見つかったんだから、絶対見つかるよ」と励ましてくれた。
「ありがとうハリー」
「さあ次だ!あえて路線を変えましょう!
黒クルミにドラゴンの心臓の琴線!頑丈でしなりにくい!決闘向き!」
手に取った瞬間、あっこれ固っ細くて掴みにくっ!ねーわ。
と思って振ったら案の定オリバンダーが吹き飛ばされた。
「お、オリバンダーさーん!」
ついでに杖は私の手からロケットのように射出され天井につき刺さった。
「て、天井ーー!!」
天井は犠牲になったのだ……
「いやあ難しい、思ったよりずっと難しいぞ!楽しくなってきた!」
オリバンダーさん大丈夫?
§
「ヨーロッパナラに不死鳥の羽根!32センチ、バネのよう!」
反応なし
「なら、ば、……イチイに、不死鳥の羽根……。22センチ、良質でしなやか……!」
ヴォルデモートと同じ組み合わせが来たー!長さは正反対だけど!
振れば、銀と緑色の光が弾けた。えっこれは……当たり……?
「杖が嘘をついている!」
ダメなようです!
「ヒイラギに、不死鳥の羽根!25センチ!とても強力!」
「僕と同じ組み合わせだ……」
せやな。と思って振れば、杖が虹色に発光した。ぐわー!目がぁ!
「お前も嘘をつくな!」
ダメみたいですね!
「ハシバミに一角獣の尻尾の毛、26センチ。忠実で柔らか。」
振った。
「あっつ!」
杖が熱された鉄のように熱をもって取り落とす。
「ヒサキ!大丈夫?」
「心配してくれてありがとう、大丈夫だよハリー」
「おおくやしい!次は……ニレにしましょうか!芯はどれにしようか……」
オリバンダーさんキラキラしてる。
「ニレに、ドラゴンの心臓の琴線。23センチ。淡白だが優雅!」
パパフォイと同じ組み合わせ!こい!!
赤い糸のような煙が出た。ダメだって。
「アカシアに一角獣のたてがみ、24センチ。ほどよくしなる。繊細な呪文にはもってこい」
めっちゃ滑る。
「これもダメですか……!」
「黒檀に不死鳥の羽根!28センチ!ほどよく弾力がある!」
シャボン玉出てきた。
「おしい!」
おしいの?
ダメだった杖が積み重なっていく。
まだまだハリーが試し終わった杖の山には届かないにしろ、めっさ反応があるだけに疲れてきたわもう。
ハリーとハグリッドに時間かかってごめんと言えば、杖の反応を見るのが楽しいからいいってさ。
オリバンダーといえば、「全く楽しい!聞こえるかい?杖が騒いでいる!だがポッターさんと同じくらいに難しいぞ!」と嬉しそうに棚から新しい杖を下ろしていた。
「ナシにドラゴンの心臓の琴線。17センチ。ここまで短いナシの杖はまずありえないが、もしかして……」
輝く黄金の杖を手にすれば、ひんやりとしていて、疲れた心を支えるように身を寄せられているような。
しかし振っても反応はなかった。
「良質なブナノキに、一角獣のたてがみ。25センチ。よく曲がり、僅かに弾力がある」
振ってもなんの反応もなくて草。
「路線が決まった!!」
そうなの?
「よーし、ハンノキに不死鳥の羽根!良質で見事な風切り羽だった、手に入れるのにとても苦労したとっておき!28センチ。とてもよく曲がる、無言呪文に最適」
差し出されたそれを持ったとき、今度は指先がぽっと暖かくなった。
振ったが、やはりなんの反応もなくて、返した。
「反応はないが……その杖と相性が一番いいみたいですね」
「そうなんですか?」
「兄弟杖を試しましょう!」