□2 森スタートからの待遇決め
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「おはよー!おはよー!そこにいるのー!まぶしー!まぶしー!夢があるのー!」
翌朝。
低血圧でいつもネボスケェ!な私ですが朝のうちに目覚めることができましたやったー!
寝間着こと元着ていた服から制服に着替えて身支度整えたところでテーブルに朝食が表れたぞ!
オートミール!オートミールいえーい!麦食べて頑張ろ!
で?
また暇なタイムがいらっしゃいました。
やったあ暇!ヒサキちゃん暇で無為な時間大好き!!
最高の贅沢!この時間がいとおしい!
昨日もやったけど今日も意味なく部屋の内装を見て回る。
カーペットの下とか見ちゃうぞ!ベロン!
これは!ここにこうやって指引っ掻けて取っ手ひっくりかえして持ち上がるぞ!床下収納かミ?!
開けてみちゃうぞ!
「あっ失礼しました」
閉めちゃうぞ!
カーペットとか戻しちゃうぞ!
何があったかと言えば、通路だった。
ペタピタと真下を屋敷しもべ妖精がなんか雑巾とバケツもって通過しているところ開けてしまって、こう見上げられて目が合ってしまってな。
悪いことをした気がしてやべぇとな。
反応をうかがう余裕もなく謝って閉めました。
すまん屋敷しもべちゃん…見つかるの良くないんだったよね……すまぬ……すまぬ……。
なんて思ってたら、ノックの音に呼ばれた。
おお!?
駆け寄りながら返事をする。
一応返事が帰ってくるまでドアノブに触らないでいたら、数秒の無言ののち、向こうからドアが開けられた。
「校長がお呼びだ」
「ああ!戻られたんですね。はい、すぐ行けます」
踵を返したスネイプのあとに続く。
学校が学校なだけによそ見をして万一はぐれでもしたらと思うと、その背を追うのに精一杯だ。
歩幅がなぁ……。
§
2度目の校長室。
合言葉ぁ!足を止める前に前触れなくめっちゃ早口で発音されてそのとき違うこと考えてたこともあって聞き流しちまいました!かわいいポイントのがしちまった!
さてそんなことより一晩ぶりだねダンブルドア先生!
その服キラキラしててきれい!(小並感)
「おはようヒサキ。よく眠れたかの?」
「おはようございます!おかげさまで、とてもよくしていただきました!ありがとうございます!」
挨拶を交わし、またスネイプと揃って二人掛けのソファに促された。
昨日と同じく対面する形で、ダンブルドアはスツールに腰掛けた。
ダンブルドアは「さて」と半月の眼鏡をかけ直しながら切り出した。
「あれからわしは、君に提示できる選択肢を用意したり、森に行って、ケンタウルス達から君のことを聞いてきたりした」
「はい」
「まずケンタウルス達から聞いた話によると、君は、定められた運命のもと、どこからでもなく突如として森に姿を表したという」
「はい」
「……本当に、どこからでもない場所から、じゃ」
「はあ」
「マグルの世界のどこからか、というわけでも、ましてや魔法界でもない。
本来干渉することの無い別次元から落っこちてきた存在がヒサキということらしい」
ああ、なるほど。
知ってる。
「落ち着いて聞いて欲しい。
彼らの言葉が正しければ、これは、この別次元との接触は、2度と無い現象らしい。
……つまりは……」
「ああ、別に帰れなくていいですよ。
これが真実だというのなら、今言ってくれてありがとうございます」
いつか帰れるから希望を捨てるなと優しい嘘をつくタイプかと思ってたぞ!
「ヒサキ、君は……そんなことを言うということは……デリケートな質問じゃが……あまり良い家庭環境では無かったという事かのう?」
「別に。他と等しく、とるに足らない非凡と不幸を平凡に抱えたごく一般的な家庭でしたよ」
「一般家庭で幸せに育ったにしては達観しているのう」
なんか突っ込んできた。
子供相手だしあれか、図星をついて理解を示し、心を許されるなりして心酔にでも持っていきたいのかね?自由に動ける駒が欲しいの?
はたまた無意識の可能性もあるが。
ダンブルドアは良心の権化という。そうだろうともこの人は血も涙もない聖人のような人だ。
人であるのに、誰にも人扱いされない可哀想な人だ。可哀想がられる筋合いはない。
「私の家庭の事なんて、掘り返す意味あります?
もう2度と戻れないならば意味も答えも消えたのですから、それについて思考しても疲れるだけですよ」
「……そうか、だから……君は、強い子なんじゃな」
「ありがとうございます」
ていよく誤解された気がする。
まあ辛い境遇に置かれた子供は早熟というしな。悲劇のルイ17世とか脳の発達すさまじかったって記録あるし。
さあ勝手に誤解して優しくなるがいいわ!ふはは!