69 諮問する
名前変換5
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空を見上げる。
相変わらずの色であることを確認して、視線を下げた。
Dの瞳がそこにある。
息を吸う。
「さみしいから何だ。」
「……」
「私に便宜でも図ってくれるのか?
同情し絆されるほど性根のあたたかな男であるとは思えないのだが」
「ええ、そうですとも。
しかし……その心には、覚えがありましてね」
「ほう?」
「まるで過去の自分を見ているような気持ちになるのですよ。
光に出会う前の、私と…。」
「は。面白い勘違いをしているな。
私など、愛と恵与にまみれた中で勝手に歪んだだけの俗物だ。
苦難も精神年齢もおよそ10歳足らずのお前の足元にすら到底及ばないだろうとも」
「そういうところも含めて、ですよ」
「ああ?」
「君と、過去の私は、少し似ている。だから同情もしましょう。
そして過去の私風に言うならば、この同情と共感と哀れみは私の感情であるのだから、それの欠片として見ることすらかなわないお前ごときに、それを決めつけ名付ける権利などあるはずもない」
「……へえ」
確かに似てなくもないか。
「どうでもいいね」
その哀れみが傲慢からのものでなく、実体験からのものであろうとも。
「私は結局のところ、私なのだから」
「ええ。私はあなたではない。
けれど、似ていることは確かです。どこまで、とは知りえませんが、少なくとも、そういう言葉に至るところが。」
「それで?」
「……免じて。
便宜は図りませんが、妨害せずにいてあげましょう」
「というと」
「あなたが私の妨害および不利益を行使しない限りは、私もあなたを見逃しましょう。
排除せず、この私として、あなたには友好的に接しましょう。私の駒との接触も、妙なことを吹き込まない限りは許容するとしよう」
「おや」
それはうれしい。
「仲良くできるのであればそれは喜ばしいことではあるが、なんでまた?」
「親近感、ですよ。なんとも…長らく久しい感情だ。
私という存在自体を認知し、無知でも畏怖でもない感情でこの名を紡がれることすら…数百年ぶりでもあるのだから、それも手伝っていますけれどもね」
「ふーん…信念を抱いていたとしても、先の見えない命運から生まれる孤独とは怖いものだね。
あなたほどの人物ですら甘く熟成させてしまう」
「ヌフフ… 否定はしませんが、だからと言ってやめる気もありません」
「それはいわずとも。」
「そうですか。」
生憎と。
感情に疎い訳じゃない。
どちらかといえば情緒不安定で、数えきれないほど悲しみ怒り失望し無力を知ってきた。
故に、コントロールが出来るのだ。
健康児が調子悪くなったときパニクるが、
病弱は調子悪くなったとしても動揺なく思考ができるように。