60 寄生(つい)てきてた。三人称視点
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場は変わる。
並盛アジトへと帰還した少年たちは、対策を練っていた
「六道骸さん…ちゃんと黄昏ちゃんに伝えてくれたかな…」
「大丈夫です、久几さんはすぐにでも、白蘭の元を離れるでしょう
魅々子さんを守るために」
「ありがとう…フフ、俺は嬉しいよベッラ。君が言うならきっと間違いないのだからね
今までの君がペルセポネーなら、ここに居る君はコレーだよ」
「そ、そんなに持ち上げられても困ります」
「照れてくれるのかい?!言われなれてるはずだろうに……嬉しいな! 」
「はは、ヴァニタ君は相変わらずだね…」
追われているとはいえ、見慣れたアジトに戻ってこられたおかげか緊張は心なしか和らいでいる。
ヴァニタは相変わらず男を演じているが、その事についてツナと山本は今だけと目をそらした。
偽りの可能性があっても、その人懐こく細められた眼差しと清潔な白い歯は、眩しかった。
一方のスクアーロはルッスーリアに応援要請をかけていた。
しかし多忙だのフランは女に会いに行くだの魅々子の姿が見当たらないだの、理由をつけられる。
「いないだぁ!?拐われたんじゃねぇだろーなぁ!」
「それはないわよ!誰かが侵入したり争った形跡もないわ
お部屋の鏡が割られてたけど、あれは落ち着いて正面から意図的に割られた感じだったし」
「あぁ?鏡?」
「あなたも知ってるでしょ。あの子の茶番劇。どうせそれの一環でしょうね」
「あれが久几以外の理由でアクションを起こさねぇってのは百も承知だ。
だがどちらにせよ今視界にないのは都合が悪ぃ!」
「久几に関連することねぇ……あ、そういえばもうひとつ、鏡の破片に混じって家具の物と一致しない木片があったわね」
「品種は?」
「それはまだ特定中なん、
ん… あら?」
「うお゙おい!
ルッスどおしたぁ!?」
原作とは遅れたタイミングでサーバーが断線。ブツッと通信は途切れ、基地にヴーヴーとサイレンが鳴り響いた。
生きている画面はエマージェンシー、緊急事態を告げる文字を赤く映し出していた。
姿を現したのはザクロ。
くつろいで、たとえ欠伸をしている瞬間であろうと、息をするよりも確固として覚悟の炎を灯し放出し続けるさまは。
どのような時でも当たり前のように、骨の髄まで沁み付いた白蘭への異常なまでの忠誠と覚悟を感じさせた。
このような頓着なさそうな男すらの心酔を勝ち取り、駒とする白蘭の計り知れなさがまた、恐怖を助長させた。
そう、その男は恐ろしかった。
しかし、恐ろしい男はその場にもう一人いたし、そんな男はもっと恐ろしい男を知っていた。
そんな恐ろしい男ことスクアーロが、ここぞとばかりにザクロを引き受けた。