57 はみ出し確定。うだうだやってたせいで終わらなかったょ……。3pから三人称視点
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「はああああああああああああああん???????かわいすぎかよ~~~~~無理無理無理無理ほあーー?????ちょっと可愛すぎんよ~~~~~計算か~~~???」
「目覚めの一声が意味不明過ぎるよカルミア」
「あ、おはようございますマイハート」
「おはよう」
「あと真6弔花さんがたもおはようございます
……あふwww無視とかまじうけるwwwww
うえええええええん桔梗がいないと誰も構ってくれないのうえーーーーーん」
「カルミアには僕がいるじゃない」
「うああああんマイハートぉおおおお」
目覚めた。
あうあう言いながら白蘭とブルーベルの腰かけるソファの背もたれにゴツンと頭部を伏せれば、白蘭は私のヘルメットをポンポンと叩いてくれた。
「ところで、さっきはバタバタしてて聞きそびれちゃったけど…幻ちゃんと何の話をしていたの?」
「ん…やー、なんつーか。種をまいていました」
幻騎士はわりかし弱みが分かっている分簡単だった。
いつもは体内音から感情や思考を分析して言葉を選んでいたのだが、今の私は退化していてそれが難しい。
運動の時間という名のトレーニングで、まあ性能は上々だが、鍛えられたのは感知より戦闘だったので仕方もない。
「廃人になってたら可哀想だなぁと」
そこは本編の手が及ばない領域だし。
「種? まあいいや。
ほら、顔を上げてごらん。その幻ちゃんが戦ってるよ」
「んー、あー」
目線をモニターにやれば、山本と幻騎士のバトル。
「つまらなそうだね?」
そりゃ結末知ってるし。
「そんなことないですよ」
「…幻ちゃんと、どんな話をしていたの?」
「何故振り出しに戻ったし」
「だって幻ちゃん、カルミアのこと煩わしげに見てたから安心して預けたのに、なんかとっても懐いていたじゃない
俵担ぎで待機部屋に入室してったのに、出てきた時にはお姫様抱っこで登場だもん
僕にも見せないようなやっさしー眼差しで見つめちゃってさ」
「おっ私に嫉妬ですか?
いいですねぇ~幻騎士に今の言葉聞かせてあげたい」
「それで?」
「それで、とは」
「何があったの?」
「………種まきです」
「…。あっそ」
「………。」
「…………。」
「……んー、不安定なモノが美しいのはわかりますけど、グラグラしてない方が落ち着くんですよ私は。」
「スリルを楽しめないと王にはなれないよ?」
「頼まれたってなりませんよ。
泣かない、笑える、見殺せる、独りで居られる、…は、まあ、できますけど
つい同調してしまう。これは王として致命的です」
「なら君は傀儡向きだね、カルミア」
「そうですね。」
「で、幻ちゃんに何をしたんだい?」
しつけえ
「欠点を肯定しただけですよ」
「ハハハッなるほどね
猿のしつけより簡単だったでしょ、幻ちゃん」
「そうですね。猿躾けた事ないですけど」
ブルーベルと雑談を始めた白蘭のもとから離れ、寄せ集められたスツールへうつ伏せに寝転んだ。
インナーの胸元がぐちゅりと濡れて張り付く感触を確認し、体勢を変えた。
アウターの下に隠した幻騎士の涙の跡あー興奮する尊いわ。
ごろりと、モニターの向こうで愚かに踊る駒を観戦する。
……ん?
「あれぇ?」
幻騎士、原作ではそんな動きしてなかったよね。
機械に映るほどの幻覚ならモニター越しで私にも見えるヤッター。とかいう考えを止めて、折角横たえた上体を起こした。