47 居るために、すべきこと
名前変換3
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考え事をしていたらいつの間にか振動がとまっていた。
拘束具を触られている感触がする。
においに意識を向ければ、……と、思ったが、よくわからない。
触ってくる目の前のコイツが香水をつけているのか、つよく安っぽい花のにおいが邪魔をしていた。
どんなに高いブランドだろうが、香水は香水。
花のにおいには程遠く、単調で安っぽい。生花の香りなんて打ち出す商品はみな、多数の香料をまぜこぜにして、においを強くしただけ。
苦手だ。
三次元のときだって、香水なんて腹いせや人避け以外に使わなかった。
臭い臭い。
意図せず眉間にシワが寄る。
寄っているのを自覚したから、努めて力を抜いてシワを伸ばす。
拘束具を弄び確かめるように触ってくる手は、ただ触るだけで外す気は無いらしかった。
誰だー知っている誰かだとしてもこんな香水をつけてるなんて嫌だー。
下手に嗅覚優れてるせいでトップミドルラスト全部嗅ぎ取れてしまって、もうその全てのにおいが襲ってくる。
他のにおいを探そうと努めたが、うまくいかない。
睡眠不足の頭が働かない。
ああもう。こんなことなら人を食っておくべきだった。
そうすりゃ身体もまだマシに働いてくれるのに。
と
前触れなく鋭い殺気が迫ってくるのを感じた。
反射で炎の圧縮率を上げ、周辺漂う窒素にまで引火させ、周囲全てを炎で溢れさせてしまった。
が、そこで白蘭から言われた言葉が頭をよぎった。
大人しくしていなければ。
私はすぐに、膨れ上がった炎を消し、炎のみを吸着する膜に戻した。
殺気は、私の肌ではなく、
私の目隠しを切った。
まぶしっ
「やあ」
続いて私のヘッドフォンが外れた。
突然の静寂に耳鳴りがうるさい。
光に慣れてない目にはとても厳しい色がしみる。
白の眩しい部屋に、白くて眩しい男。
これで目隠しを切ったのだろう可愛らしい子供用の鋏をチョキチョキ鳴らして、
逆の手には私から取り去ったヘッドフォンを持って。
愛想の良い笑顔を向けてくる白。
「ちょっと危うかったけど、ちゃんと僕の指示思い出してくれたから許してあげる
可愛い可愛い久几チャン」
「…どーも」
白蘭。
くっさ。
あぁちょっと近いです臭いです。
「でも突然殺気向けられりゃ誰でも驚きますわ」
「うん。だから、許してあげる」
人の気配が全くない。
部屋に居るのは彼一人なのか。
「フフフ…、安心していいよ。僕一人だから」
「キッヒヒ、……」
なぜ探ってるのばれたし。
「…鋭い人は素敵です」
「苦手、の間違いでしょ?」
「…そう答えても、許してくれるなら」
「いいよいいよ。
どう思ってくれようが従ってくれればどーでもいいから
それよりも、早速君を使ってみたいんだ」
「……何をすればよろしいので?」
彼のトレードマークである無機質に上げられた口角がさらにつり上がった。
「食べてよ。面倒なゴミ」
「……新鮮な死体、であらば喜んで。」
時期的に、もしかするかもしれない。