45 嘆く電話
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直筆でしばらくほっといて的なメモ書きした紙にサインと死炎印捺したものをあげました。
力が無いって怖いものね。
結局、何か問題があったらまた来てもいいことにした。
何度もお辞儀する彼を見送った。
で、だ。
「女がクソドブス顔引っ提げてよくそんな堂々と生きられますよねー」
「人の布団の中からチャーミングにこんばんはですかこんにゃろう」
一般隊員との話し中に堂々と部屋ん中入ってきておもむろに布団に潜り出したのばっちり見えてたよ。
隊員はサッパリ気付いてなかったからわざわざ幻術かけてまでな。
「会話が終わるまで邪魔しないであげたのになんですかその態度ー。気が利くミーに嫉妬ですかー?
ま、こんな人と変な噂たてられたくないからなんですけど」
「るせえ人からオフトゥン一番乗りを奪う人間のクズがコノヤロウ」
「やだなー温めてあげたんじゃないですかー。
というか、ミーみたいな超ハンサムの後輩がベッドに居るんですからー泣いて喜ぶべきだと思うんですけどー」
「やーんうーれしー可愛い少年がいるー」
「ガキ扱いしないでください腐れ顔面土砂」
「天使かよ」
「マゾかよ」
「マゾではないです」
「罵声と共に痛めつけられて喜んでる人がマゾでない?またまたー冗談きついですー」
「痛いの嫌いだし罵声は普通に傷つきますよ
だから痛覚切ってるし笑って茶化すことで自己防衛してるだけだし」
「知ってますけど」
「ちょっオイオイオーーーイ後輩ーーー後輩ーーーかわいいなこいつーーーーー!!」
「あーでも、笑って自己防衛は嘘ですよねー。そういう喜び方じゃないですし」
術士って五感を扱う分鋭いのかね。
鼓動のリズムから戯れだと知っているし、もし心からのそれでも紙の中の…二次元が面白いこと言ってるくらいにしか。
「ま、人間に罵られてもなんとも。」
「その人間がベースの癖にそんなこと言えるなんて、きっと不審者センパイは生まれながらの気違いだったんですね」
「あーねそれはキミが可愛すぎて気違いになっちったんで許してちょ。
で何の用ですかフラン様」
「んー
用っていうか興味ですかね。一目見て気になったといいますか」
「顔面土砂が?趣味悪くない?」
「とりあえずゴーグルとってもらっていいですか?」
「無視かい」
ゴーグルを外したとたんフランはベッドから降りて私の顔を覗き込んだ。
「って待ておいお前土足でお前人の布団おまっ」
「やっぱ瞳孔ちっさ!
あ、違うな。動いてないって言うんですかね。動揺サッパリ?
さっきもそうでしたけどー、気味悪い好意ばかり示すのに全く興味ないってことですかー?」
「え、いや」
「だったら本当に迷惑なんで、今後最低限寄らないでくれます?」
「えーやだやだ違うよまじすこ」
ていうか私なにしたんだよ
「のわりには瞬きのリズムも気持ち悪いほど均一ですねー。無意識下で必ずあるはずの瞳孔の揺れもサッパリありませんしフェロモンも出てないし
あ、面白。人形相手にしてる気分になってきた」
そら改造されてますから。
という言葉を飲み込んでいれば、ペタペタまじまじと観察される。
「……よいしょー」
「どっおおう?!ちょなにしてんですか」
突然尻を掴まれた。
下心ゼロ過ぎて予想外でした。
この師弟そろって他意下心なくきわどいところ触ってくるの何なの
「うーん?本当に驚いてます?光彩の色とか……血流の変化一切なし。ていうか今気づいたんですけど網膜色素上皮もなんか違いますよねー?どうなってるんですか?」
うるせーーーー!!理科の先生かーーッ!!おめぇはよおおお!??
「好奇心旺盛な御年頃ですか」
「質問に答えてくださーい」
「知りませーん製作者に聞いてくださーい」
「それもう死んでるじゃないですかー」
「じゃー迷宮入りでー」
「チェー」
「とりあえず尻揉むの止めてくれません?」
「いーじゃないですか減るもんじゃありませんし」
「ちょ尾てい骨グリグリすな人こっち来てるんだって」
「そうですねー人気者ですねー」
「噂たてられるの嫌だって言ってませんでしたか」
ああほらもー鍵開けっぱだから入ってくるし
「……お前らなにしてんの?」
「女性の部屋にノックもしないで入ってくるベルセンパイの品の無さには流石のミーもびっくりですー」
「そいつが女性とかありえねーし
…で…なにしてんの?久几」
「え?さあ……?触られてる?」
「カエルお前趣味悪くね」
「ゲイに言われたくないんですけどー」
「久几ちょっとお前に引っ掛かってるゴミ押さえといて」
「物騒か」
「うわーん不審者センパーイ!クソ品の無い短気な王族気取りがーいたいけなミーをいじめてきますー守ってくださーい」
「かわいいかよ」
私に隠れるフランが可愛いから飛んできたナイフを掴んだ。
「おいテメ」
「で何の用事ですか?高貴で寛容な王子さん」
「……ちっ。お前ソイツ甘やかすのやめろよ」
「かわいいし」
「嫉妬しなくてもーベリーちゃんも可愛いから大丈夫ですよー」
「お前が呼ぶなつってんだろうがクソカエル」
二本目のナイフを掴んだ。
さて聞き慣れないあだ名が聞こえたが
「なんですかベリーちゃんて」
「不審者センパイがつけたベルセンパイのニックネームですよー
原型の欠片もないから盗聴の危険あっても使えてベリーベリー便利なんですよねー」
「てめーカエルお前使ってんな?」
「え!いえいえ!そんなことないですよー!不審者センパイ以外にそー呼ばれるの許してないの知ってますしー、だからちゃんとセンパイの目の届かないところでしか」
「久几ソイツよこせ」
「なんの用事で来たんですか王子さん」
目的見失っちゃいけねぇぜベリーセンパイ