42 現状確認
名前変換3
名前変換3□このブックはドリーム機能を使用しています。
名前を入れると、登場人物に自動変換します。
より楽しく読むために名前を記入して下さい。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
目についた小物入れの中身はまあ後で聞くとして。
今は彼への質問タイムだ。
「あの子のこと、なんで嫌いなんですか?」
「最初に聞くのがソレかよ
…フツー嫌うだろ。オレ王子だし媚びられてトーゼンだけど、あそこまでわざとらしいと引くわ
お前だってアレ、キモいだろ?」
「え?いや別に。普通に可愛らしい方だと思いますけど……」
「……そーだった。お前の趣味の悪さは昔っからだったっけ」
「はぁ。」
可愛く見られようと努力するのって大変だし尊敬できるけどな。
まあ慕ってくれるから倍々可愛く見えてるだけかも。
「あ、そういえばどんなふうに接してたんですか?あの子に私」
「…すっげーカワイがってたよ。子猫ちゃんとか呼んで」
「自分のものって凄く愛おしいですよね
でなくて。
どんな口調で…あー…例えば今回みたいに任務帰りのとき、なんつってどんなふうに鍵受け取ってた?」
「んあ~、すっげー恥ずかしいから言いたくねえ」
「そこをなんとか」
「……どーしても?」
「どうしても。接し方がわかんないのって、すんごい怖くて嫌で不快で恐ろしくて答えが無くて消えてしまいそうになるんですよ?」
「あー……そういや言ってたかも」
「10年も付き合ってればそうでしょうね。
ね?だからお願いしますよ」
「接し方な。っはーーー…… オレの口調で、一回だけな」
「私の口調で伝えればいいってことですね。わかりました。お願いします」
「……」
ベルが徐に姿勢を変えた。
立ち上がり、私の傍まで来た。
「今回もごくろーさん」
覗きこむようにして私を見て、私の頬を、ふわりと優しく包んで。
「いつもホントにアリガト、毎度同じことしか言えねーけど
ま、本当に感謝してっし何度だって言っちゃう。」
艶のあるベルの高貴なその唇から、らしくないというか似合わなすぎる言葉が信じられないくらいにボロボロ出てきて演技と分かっていても愕然するね。
「アリガト。オレのカワイイヤツ。
今日もスッゲーカワイー。」
最後に彼は私の頬にあった手を滑らせるように動かし、私の頭を優しく毛並みに沿って撫でた。
「以上。」
直後パッと手を放して、彼は流れるように私の隣にドカッと座った。
私も顔面覆って仰け反るくらいはしますとも。
「……なんか、すみません。想像以上に恥ずかしいことさせて」
「だろ?
人前でわき目もふらずやってんだぜコレ」
「ごめんまじごめんすみませんてか自分で自分がわからない」
「だから教えるって」
「有難う天使……」
「命令だし。
匣とかリングとか。お前が聞いてないなんて言った日にゃ王子の首が消し飛ぶっつーの」
ツンデレかな??可愛いな????
「匣って」
「しっかし接し方な~……とりあえずお前の地位から話そっか」
「あっお願いします」
なんか似合わないほど優しいな。