6 宿泊
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仕方無く雲雀さんの上から身を引く。
「とっとと鼻血引っ込めろ」
「え、良いんですか人前ですけど」
「許すからやれ。汚ねえな」
「うぃーす」
ズビッ、と鼻をすする。
床に、服に、落ちたトンファーに、雲雀さんの頬に、いたるところに飛び散った私の鼻血が、アメーバの如く蠢き、吸い込まれるように私の鼻の中に戻っていく。
全ての血が戻る頃には、鼻の骨も治癒していた。
「治りました。いやあ掃除いらずで凄いですよね。褒めてください」
「楽で良いな」
「わあい」
「……やっぱり、人じゃなかったんだね」
手の痺れもひいたのか、トンファーを回収しながら雲雀さんが呟いた。
「改造人間ですから一応人です」
「不快か?」
「いいや……それよりも僕より優位に立った気でいることに腹が立つ」
「そうか。よかったな火下咲」
「え、ああ、うん。退学ではないんだよね、よかった」
「それにしても、やっぱり感覚を取り戻すには実戦が一番だな。
動きも昼よりマシになってたぞ。ほんの少しだがな」
「本当ですか?!ありがとうございます!」
やったあ!感覚のまま何となくやってただけだけど褒められた!
「ああ、その調子でとっととその身体に馴染め」
「んへへ、頑張ります…!」
「……」
「なんだ雲雀、火下咲がちゃんと笑えることがそんな驚くことか?」
「……別に…」
「惚れたか?」
「ブフッ くくくくっ」
「なんだ火下咲突然」
「いや、その冗談面白いなあと……フフッ」
「まあいい、火下咲お前にはこの後にも用事作っといてやったからな」
「ぬふぇ!?
そんなあ!久几ちゃんおうちでゆっくりしたい!」
「黙れ不細工」
「不細工って言われた。
あ、そうだ」
思い出した。雲雀さんに聞くことあったんだった。
「……何」
「なんて呼んだら良いでしょう」
「は?」
「あなたのこと。」
「……そもそも、呼ばないで欲しいんだけどね」
「そんなあ、恭さんって呼んじゃいますよ」
草壁みたいに
「……なんて呼ばれても不快なんだって言ってるんだけど」
「そんなこと言ってると、なんて呼んでも良いって判断しちゃいますよ」
「好きにすれば」
「恭弥」
「何」
不快そーうにしながらも反応を返してくれた。
……返事したあああああツンデレだあああああかわいいいいい!!!
「また手合わせしましょうね」
「……なにそれ」
「戦闘の勘をつかむには実戦が一番……なんですよねリボーンさん」
「まあ、そりゃあな」
「ということで。頻繁は嫌ですけど、お暇潰しにでも誘ってくださいな
そしたらリボーンさんが褒めてくれるので」
「……成長したらな」
「わあい!」
「かわいいなお前」
「……なに、それ。君が好きなのは、」
「ん?ごめん何か言った?私耳悪くて」
「…気が向いたら、って言ったんだよ。二度も言わせないで」
「あ、良いんだ!わあいまたえっちな姿見せてね」
「撤回」
「えっそんなご無体な」
リボーンが小さくフッと吹き出した。
「オレからも頼む。たまには火下咲の相手してやれ」
「…………。」
「……そろそろいくぞ、火下咲、来い」
「えっあ、はーい」
リボーンがレオンをパラシュートにして、窓からピョンと飛び出した。
私もそれを追う。
「ではまた、雲雀さん」
雲雀さんにも軽く手を振ってから、私も窓から飛び降りた。
私の改造筋肉ならこれくらいの高さ余裕余裕!
「……結局、その呼び名なんだ」