19 失敗するときはするもんだ
名前変換
名前変換□このブックはドリーム機能を使用しています。
名前を入れると、登場人物に自動変換します。
より楽しく読むために名前を記入して下さい。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
前回までのあらすじ。
腕がとれた。
「ヴェルデ様ぁ…治癒してるのに腕戻ってこないし…縫合したところ痛いです…
肩から先だけ痛覚遮断できなくて…」
「そのようだな」
縫合が終わったあと、ひとまず全身にこびりついた血を濡れタオルで拭われ、バスローブを着せられた。
もちろん機械に。
「…腕、戻ってきますかね…」
「それをこれから解析するのだ」
「あい…」
「それまではおとなしくしていることだ。チャージも念のため止めておこう」
「えっ」
「バイパーには伝えておく。研究所から出ずに安静にしておくことだ」
「……ヒマ、なんですけど」
「それは我侭というものだ。面倒見る気はない」
「うぐう」
「…一秒でも早く、故障を治す手立てを発見してみせよう。
私から振らない限り、絶対に邪魔をするな。
それから、必ず私の目の届く範囲内に居ることだ。いいな」
「…はい」
私の返事を聞くと、彼は頷いてモニターに集中し始めた。
さっぱり理解のできない数式や単語、グラフ。
目まぐるしく変わっていく画面、高速で打ち込まれていく文字や数式。
ケイマンの横に寝そべって、その様子をぼんやり眺めた。
腕がないからXANXUSの上着をかき抱くこともできず、仕方なしに、口と脚を使って高めに畳んで枕にした。
ひとりで眼鏡も取れないし髪を結ったり前髪を退かしたりもできない。
シャワーもままならない。
ああ、不便だ。そして暇。