16 遊ぼう
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いくつかのドアを開ける。
そうしてひとつの扉の前でXANXUSはようやく足を止めた。
「いるな」
「あ、はい。…それでご用件は?掃除?お手伝い?」
質問に答えず、彼は扉の鍵を開けて入った。
それについて私も入室する。
ひどく殺風景な部屋に、哀れな三人の子羊が磔にされていた。
打ちっぱなしのコンクリートに、薬品棚、テーブル、小道具、血しぶき。
子羊らは男と女と女。
全員が片目をえぐられ、猿轡を噛まされ、身を包んでいたのであろうヴァリアー隊員服は鞭跡切り傷焦げ跡などでボロボロとなっていた。
拷問尋問でも受けたのだろう。
彼らはXANXUSを認識したとたん、ボロボロと涙と鼻水をたれながらなにか懇願するような叫びをあげていた。
許してくれと、心を入れ替えると。そんなことを言おうと必死なようだった。
一体彼らが何をしたのか。まあ明白だ。
「食え」
「しくじったか…それとも、裏切り者…ですか?彼ら」
「関係あるのか?」
じろりとXANXUSに睨まれた。
「そうでしたね。すみません。」
ああ素敵です。素晴らしい威圧感。
「…生きてますけど、仕留めちゃダメですか」
「あとは苦しみを味あわせて殺すだけだ。
余興だ。人間の踊り食いを見せてみろ」
「ああ、そういう。分かりました。
しかしボス。見ていてあまり気分の良いものではないですよ。
脳髄をすすり、性器を噛むところなんか特に……。」
「とっととやれ、と言っている」
構うことなく彼は手頃な椅子にギシリと腰掛けた。
観覧モードですねえこれは。
「…お見苦しかったり悪臭を感じたりしたならば、どうぞいつでもご退室くださいね。」
一礼を。
さあ、私も腹を決めるぞ。
磔にされほぼ動けないとはいえ、生きた人間を食うなんて。
しかも敬愛するXANXUSに見られながらとは。
ああ、恥ずかしい。
上着を脱ぐ。血で湿っていたシャツが、また濡れる。
ひどい断末魔と、恐怖に怯え啜り泣く声が、耳に痛い。