花束の温度
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『ただいまぁ~』
夕方、仕事帰りの青葉は気の抜けた声で万事屋の扉を開けた。
「おかえりアルー!」
「おかえりなさい。今日もお疲れ様です」
「おけーり」
そんな風に暖かく迎えてくれる家族のような万事屋に青葉はホッと息をつく。
ただひとり居間のソファでだらけたまんまの銀時を除いては、万事屋一の働き者である青葉に自然と近づいていく。
新八「って、なんですかそれ!?」
神楽「わお」
『あはは…たくさんもらっちゃった』
照れ笑いする彼女は、文字通り、両手にたくさんの花を抱えて台所に入ってきた。
小さい花束、一輪の花、大きい花束。
とにかくたくさんの花が青葉の顔を隠していた。
銀「オイオイ花粉撒き散らすなよな~。銀さん花粉症なの知ってる?」
『いやごめんなさい…知らなかった…』
銀「この話は~フィクション!!」
『……』
本気で申し訳なく思ったのも束の間、銀時の寒いギャグが飛び出したので華麗にスルーした。
しかしスルーされた本人は気にすることなくソファから言葉を続ける。
銀「で、それは一体どうしたの」
『真選組の方々がくださって…もうすぐ誕生日だからって』
青葉は先程と同じように照れ臭そうに笑った。
万事屋メンバーの青葉は、家計の足しにとパートのように週3回ほど、真選組屯所にお手伝いに行っている。
銀「お前それ、個人情報漏れてんじゃねーか」
『そりゃあ警察にお手伝い行ってるのよ?身元くらい明らかじゃないと』
もともと隊士の中に知り合いがいて、そのツテで家事炊事の手伝いに行っている。女中のようなものだ。
青葉の毎日の様子や今日の様子からしても、うまくやっているようだ。
しかし銀時は今日の彼女の様子を一緒に喜ぶというよりも、少し警戒心を覚えたようだった。
読んでいたジ○ンプをパタリと閉じた。
神「すごい数ネ!誰にもらったアル?」
『えーと…これは山崎さん、これは原田さん、それからこれは二番隊隊員一同で…こっちは沖田さん』
神「ホォ~あのサドもたまにはやるネ。このデカいのは?」
『こっちは近藤さん。それから、これが土方さん』
青葉が最後に指差したのは、華やかというよりかは落ち着いた、クールな色合いの、それでいて存在感のある花束だった。
その凛とした色合いは、本人の気高さを表しているようだった。
新「うわー!なんか土方さんらしいですねー!」
神「てか一番デッカイアル!さすがモテ男アルナー」
わいわいと盛り上がる3人を遠目から見る銀時が、なにか引っ掛かったのか口を挟んでくる。
先程までソファに寝転がりジ○ンプを読んでいたのに今はすっかり起き上がって三人の方へ身体ごと向けている。
銀「いやいやいや。盛り上がってるところ悪いけどさあ。何がそんなに嬉しいわけ?花なんてすぐ枯れるしさ、アレじゃん、なんかいろんなもん撒き散らしてんじゃん」
嫌みたらしいことを言う銀時に、神楽は冷たい視線を向ける。
神「銀ちゃん、マジで言ってるアルか?女の子はいくつになっても花が嬉しいって、マミーも言ってたネ。これだから銀ちゃんはいつまでたっても銀なんだヨ。金になれないんだヨ」
銀「おい!!おまえっ!!これでも銀さん自分の名前気に入ってるからね!誇り持ってるからね!?さすがに傷つくよ!?」
『新八くん、なんか花瓶とかあるかなぁー?』
銀「オイッ!無視かオイッ!」
神「青葉はモテモテアルなー♪」
『ふふ、優しい人たちでほんとにありがたいわ』
神「優しいっつーかトシなんてコレ…さてはアイツ青葉のこと狙ってるアルナ?」
『まさか~そんなわけないじゃない』
今度は銀時の眉毛がピクリと反応する。
神楽の台詞の中に出てきた名前に対する対抗心からなのか、またも口を挟んでくる銀時。
銀「オイオイ。あんな男所帯やめといた方がいいんじゃね?個人情報漏れてるしよォ、そいつらの中からストーカー化するやつとかいるんじゃねーの?」
『それこそありえないわよ。皆さん優しいし、そもそも警察だし』
銀「その警察の局長ゴリラはストーカーしてるからね。警察も人間っつーかゴリラだからね。信用しすぎも良くないよ」
新「警察もゴリラって何だ」
『あら?銀さんもしかして心配してくれてるの?』
銀「バカヤロー。そんなもん持って帰ってくんなっつってんだ!」
ついに銀時は立ち上がってこちらに近づこうとするが、それを新八が牽制した。
新「ちょっと!!さっきから銀さん酷いですよ!青葉さんはココの稼ぎが少ないから、家計のために働いてくれてるんでしょーがっ!」
銀「いやいや危険だから他のとこにした方が、」
新「青葉さんの人徳あってのお仕事ですよ!こんなに愛されて!いいですか、僕たち女性に働かせてるんですよっ!情けなくないんですかっ!気にくわないなら銀さん、ちゃんと仕事してください!!」
『新八くん、私はいいのよ』
新「よくないですよ!全く!甘やかしちゃダメですっ!」
神「まぁまぁ。一生銀メダルのやつなんざ放っておくアル」
ヒューーー…
とそんな虚しい風が吹いてしまうほど完全にのけ者にされた銀時なのであった。
→
夕方、仕事帰りの青葉は気の抜けた声で万事屋の扉を開けた。
「おかえりアルー!」
「おかえりなさい。今日もお疲れ様です」
「おけーり」
そんな風に暖かく迎えてくれる家族のような万事屋に青葉はホッと息をつく。
ただひとり居間のソファでだらけたまんまの銀時を除いては、万事屋一の働き者である青葉に自然と近づいていく。
新八「って、なんですかそれ!?」
神楽「わお」
『あはは…たくさんもらっちゃった』
照れ笑いする彼女は、文字通り、両手にたくさんの花を抱えて台所に入ってきた。
小さい花束、一輪の花、大きい花束。
とにかくたくさんの花が青葉の顔を隠していた。
銀「オイオイ花粉撒き散らすなよな~。銀さん花粉症なの知ってる?」
『いやごめんなさい…知らなかった…』
銀「この話は~フィクション!!」
『……』
本気で申し訳なく思ったのも束の間、銀時の寒いギャグが飛び出したので華麗にスルーした。
しかしスルーされた本人は気にすることなくソファから言葉を続ける。
銀「で、それは一体どうしたの」
『真選組の方々がくださって…もうすぐ誕生日だからって』
青葉は先程と同じように照れ臭そうに笑った。
万事屋メンバーの青葉は、家計の足しにとパートのように週3回ほど、真選組屯所にお手伝いに行っている。
銀「お前それ、個人情報漏れてんじゃねーか」
『そりゃあ警察にお手伝い行ってるのよ?身元くらい明らかじゃないと』
もともと隊士の中に知り合いがいて、そのツテで家事炊事の手伝いに行っている。女中のようなものだ。
青葉の毎日の様子や今日の様子からしても、うまくやっているようだ。
しかし銀時は今日の彼女の様子を一緒に喜ぶというよりも、少し警戒心を覚えたようだった。
読んでいたジ○ンプをパタリと閉じた。
神「すごい数ネ!誰にもらったアル?」
『えーと…これは山崎さん、これは原田さん、それからこれは二番隊隊員一同で…こっちは沖田さん』
神「ホォ~あのサドもたまにはやるネ。このデカいのは?」
『こっちは近藤さん。それから、これが土方さん』
青葉が最後に指差したのは、華やかというよりかは落ち着いた、クールな色合いの、それでいて存在感のある花束だった。
その凛とした色合いは、本人の気高さを表しているようだった。
新「うわー!なんか土方さんらしいですねー!」
神「てか一番デッカイアル!さすがモテ男アルナー」
わいわいと盛り上がる3人を遠目から見る銀時が、なにか引っ掛かったのか口を挟んでくる。
先程までソファに寝転がりジ○ンプを読んでいたのに今はすっかり起き上がって三人の方へ身体ごと向けている。
銀「いやいやいや。盛り上がってるところ悪いけどさあ。何がそんなに嬉しいわけ?花なんてすぐ枯れるしさ、アレじゃん、なんかいろんなもん撒き散らしてんじゃん」
嫌みたらしいことを言う銀時に、神楽は冷たい視線を向ける。
神「銀ちゃん、マジで言ってるアルか?女の子はいくつになっても花が嬉しいって、マミーも言ってたネ。これだから銀ちゃんはいつまでたっても銀なんだヨ。金になれないんだヨ」
銀「おい!!おまえっ!!これでも銀さん自分の名前気に入ってるからね!誇り持ってるからね!?さすがに傷つくよ!?」
『新八くん、なんか花瓶とかあるかなぁー?』
銀「オイッ!無視かオイッ!」
神「青葉はモテモテアルなー♪」
『ふふ、優しい人たちでほんとにありがたいわ』
神「優しいっつーかトシなんてコレ…さてはアイツ青葉のこと狙ってるアルナ?」
『まさか~そんなわけないじゃない』
今度は銀時の眉毛がピクリと反応する。
神楽の台詞の中に出てきた名前に対する対抗心からなのか、またも口を挟んでくる銀時。
銀「オイオイ。あんな男所帯やめといた方がいいんじゃね?個人情報漏れてるしよォ、そいつらの中からストーカー化するやつとかいるんじゃねーの?」
『それこそありえないわよ。皆さん優しいし、そもそも警察だし』
銀「その警察の局長ゴリラはストーカーしてるからね。警察も人間っつーかゴリラだからね。信用しすぎも良くないよ」
新「警察もゴリラって何だ」
『あら?銀さんもしかして心配してくれてるの?』
銀「バカヤロー。そんなもん持って帰ってくんなっつってんだ!」
ついに銀時は立ち上がってこちらに近づこうとするが、それを新八が牽制した。
新「ちょっと!!さっきから銀さん酷いですよ!青葉さんはココの稼ぎが少ないから、家計のために働いてくれてるんでしょーがっ!」
銀「いやいや危険だから他のとこにした方が、」
新「青葉さんの人徳あってのお仕事ですよ!こんなに愛されて!いいですか、僕たち女性に働かせてるんですよっ!情けなくないんですかっ!気にくわないなら銀さん、ちゃんと仕事してください!!」
『新八くん、私はいいのよ』
新「よくないですよ!全く!甘やかしちゃダメですっ!」
神「まぁまぁ。一生銀メダルのやつなんざ放っておくアル」
ヒューーー…
とそんな虚しい風が吹いてしまうほど完全にのけ者にされた銀時なのであった。
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