アイノカタチ
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テラセイブのクレアと名無しはBSAAに訪問の日であった。
クレアはクリスに会う為かよくBSAAを訪れる。
彼女は名無しの先輩にあたりよく行動を共にしているのだ。
「クレアさん、差し入れは忘れずお持ちですか?」
「バッチリよ!!」
と名無しの質問にクレアは差し入れのバナナを見せる。
一方BSAAではクレアが来るらしいと隊員達は湧いていた。
クリス率いるアルファーチーム内で容姿端麗なクレアは人気だ。
「名無しちゃんも来るらしいぜ」
「おっと…ピアーズには注意だな」
隊員達がニヤニヤしながら噂する。
名無しもピアーズと結婚するまではクレアと同じくらいかそれ以上に人気だった。
だが結婚してから他の隊員達がこんな風に盛り上がっていたなら旦那が人の嫁をそんな風に見ないでくれと言わんばかりの反応をする。
皆の名無しをピアーズに独り占めされたとからかわれた事もあったか…
「皆さんお疲れ様でーす」
噂をしていればクレアが元気な挨拶と共に現れた。
隊員達が一斉に振り向いて満面の笑みで迎える。
「こんにちは。お疲れ様です」
後ろから名無しの姿も。
「ぉお!!クレアよく来てくれたな!」
「兄さん!はい、差し入れよ」
出迎えたクリスにクレアは差し入れのバナナを差し出す。
「いつもすまないな。名無し体調はどうだ?少し腹が大きくなったか?」
クリスが話しかける。
「悪阻中は見てるこっちも辛かったけど少しずつ妊婦さんらしくなってきたわよ」
クレアが嬉しそうに報告した。
「クレアさんにはいつも傍で支えて頂いて助かってます!」
クレアを見て名無しが微笑みながらそうクリスに言った。
そう。彼女は妊娠中である。
悪阻も落ち着き体調も良くなって来た。
「ピアーズ君は?」
クレアがキョロキョロしながらクリスに問う。
「トレーニング中だと思うんだが…呼んでくるから待っててくれ」
クリスが呼びに行ってくると後ろを向いた瞬間トレーニングを終えたピアーズがこちらに歩いてくるのが見えた。
「2人ともお疲れ様」
首にかけたタオルで汗を拭きながらピアーズが片手を上げて挨拶する。
「ピアーズ君こんにちは!」
「クレアさん、いつも助けて頂いてるって名無しから聞いてます」
ピアーズはクレアに頭を下げた。
名無しがピアーズと出会ったのはピアーズが陸軍からクリスに引き抜かれBSAAへ来て少ししたくらいの頃。
既に何度かBSAAへ足を運んでいたクレアに連れられ名無しは初めてBSAAへ訪れた。
出会った頃には既にピアーズとクレアは顔見知りで
クレアと接する彼を見てピアーズはクレアの事が好きなのだと名無しは思っていた。
クリスの側にいるピアーズとクレアの傍にいる名無しの2人は自ずと出会う機会が多かった。
ある日クリスに誘われクレアとディナーに行った際、ピアーズも連れて来られていた。
見た目、能力、非の打ち所がない彼だった為名無しは一目惚れだったのかもしれない。
でもピアーズの好きな人はクレアだと思っていた為この気持ちは隠していた。
その日、車で来ていたピアーズが帰りに送ってくれた。
今から思えばクレアにそう仕向けられたのかもしれない。
道中ピアーズから聞かされた。
「付き合ってくれないか」と……
美人だが男勝りな部分のあるクレアと違い、大人しく可愛らしい雰囲気の名無しを彼は一目見た時から気になって仕方なかったと言うのだ。
ピアーズは自分はいつ死んでもおかしくない仕事をしている。それでも名無しを自分のものにしたいと思ったと…
任務の為なら自分の命も犠牲にできてしまうような彼が自分の気持ちを優先させるなんて意外だった。
そんな彼に名無しも自分がテラセイブに属する事により同じくいつバイオテロに巻き込まれるかわからないと話した。
お互いそれを覚悟の上で、と約束をして
「私もずっと好きでした」
名無しも自分の気持ちを打ち明けた。
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