好きが届くまで
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「ほら、これ」
「ありがとうございます!」
隊長が缶コーヒーを買って来てくれたのでお礼を言い受け取る。
無事にデスクワークを終えた私達。
思ったより早く済んだ事に喜びを感じた。
ありがたくコーヒーを頂戴しながらチラリと隣の隊長を見る。
その大きな体、太い腕で抱きしめられたらどんな感じなんだろう…
思わずぼーっと見てしまうがそんな視線には気付くはずもなく片付けが苦手な彼が終わった仕事の整理をする姿が愛おしい。
そんな彼が私を見て言った。
「名無し、ありがとう。お陰で早く終わったよ」
「隊長の為なら苦じゃないです!むしろご褒美です!」
またいつものノリでアタックしてみた。
「名無し…いつも感謝している。君がいるから俺は頑張れる」
いつもの感じでサラッと流されちゃうのかと思ったら
「…隊長……」
こんな事言われるなんて願ってもいなかった展開にちょっと照れてしまった。
「私も、隊長がいるから頑張れます」
そう笑顔で返した。
たぶん隊長の言葉は私だけじゃない。
チームの皆…家族がいるから隊長は頑張れる。
私の言葉もきっと鈍い彼にはチームがいるから頑張れると思われてるはず…
今に始まった事じゃないけどほんと難しいなぁ隊長は…と心の中で苦笑い。
「さぁ!片付けて帰ろう!」
そう言って気合いを入れる隊長。
この空間が永遠に続けばいいのに…
私はそろそろ終わりを迎える隊長との時間を噛みしめながら片付けに取りかかった。
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