好きが届くまで
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
任務には、私はいつも真面目だ。
どれだけかっこいい隊長を見ても心の中で抑える。
感情の乱れは命取り。
隊長の背中を守る為、私は自分を押さえ込んで仕事をする。
でも今日は任務がないので1日事務作業で終わりそうだ。
私は射撃練習を終えオフィスに向かっていた。
終業時間がとうに過ぎているからか支部に人は少ない。
私はチームの皆より能力が劣る事を自覚しているからいつも居残り練習をする。
廊下を進みオフィスの扉を開け、目に入ったのは隊長が1人黙々とデスクに向かう姿。
隊長が1人だ。心臓が高鳴る。
「隊長、お疲れ様です。まだお仕事を?」
私に気付いた隊長は穏やかな表情でこちらを見た。
あ、好き。優しい顔の隊長。とても好き。
「名無し、お疲れ様。自主練習か?いつも偉いな」
「はい。早く皆に追いつきたくて」
「そうか。でも無理はするなよ」
そう言って隊長は両手を上げてぐーっと背伸びをした。
「隊長。まだ帰られませんか?」
「ぁあ…どうもデスクワークが苦手でな」
隊長のデスクには大量の紙類。
「お手伝いできる事ありましたらやります」
「ありがたいが女の子をそんな遅い時間まで拘束するのは良くない」
隊長の役に立ちたくて提案したけどあっさり断られた。
「隊長、任務に響いてはいけないので早く終わらせましょう!でも、帰りは一緒に帰って下さいね。心強いので」
「………。ぁあ……そうだな。じゃあ頼む」
悩んだ表情の隊長に何とか食い下がってここへ残る事に成功。
任務で隊長と2人きりになる事はあっても任務に私情は持ち込まない。
オフィスでの初めての2人きりに内心ドキドキしながらも嬉しさで顔がにやけてしまいそう…
.