好きが届くまで
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私の好きな人…。
それはゴリゴリマッチョな彼。
私はクリス隊長が大好きなのです。
「隊長ーー!!おはようございます!」
朝、クリス隊長率いるアルファチームのオフィスに入ると一番に目に付く大好きな人の姿。
嬉しくて大きな声で挨拶をした。
「あぁ、名無しおはよう」
ニコッと笑って返してくれる隊長は本当に堪らない。
「隊長、今日も素敵な筋肉です!」
神様でも崇める様にキラキラ見つめる私に隊長は
「名無しは今日も元気だな」
ハハっと笑ってサラッと流される。
いつもそう。
こんなに好きで好きであからさまにアタックしているつもりなのに
彼には全然響かない様に感じる。
隊長には落ち着いたクールビューティーなジルさんが傍にいたから…
私なんてジルさんに比べたらそりゃ普通女子だけどもうちょっと意識してくれても…と欲が出てしまう。
なんていつもの如く撃沈しながらデスクに着く。
「隊長ー!おはようございます!」
私にも負けない明るい挨拶で入ってきたのはフィンくん。
来た。ライバル。
何やら隊長と話している様で2人とも凄く楽しそうに見える。
「恐い恐い。目付き!」
突然そう言われて正面デスクのピアーズが出勤していた事に気付いた。
「フィンを睨むなよ…後輩には優しくな」
「ピアーズ …わかってるわよ」
フンっとそっぽを向いてから事務作業に取り掛かる。
ピアーズは同期である。
彼の事は大抵知っている。彼も私の事を大抵知っている。
「そう言うピアーズだって厳しいくせに」
日頃のフィンくんへの態度を見てると彼は中々に厳しい先輩だ。
正直な感想を述べた。
そんな私の言葉を聞いて彼は呆れた様にため息を吐きながら
「俺のは愛情。お前とは違う」
「何でもわかった様な口利くんだから!」
と言いつつまた隊長を見る。
フィンくんはもうデスクに移動したけど気持ちはモヤモヤしたまま。
隊長…私の気持ち気付いてよ……
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