♯1
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クリス・レッドフィールド率いるBSAA北米支部アルファチーム。
男の世界、男の園。
これからミーティングである。
これから起こる事を隊員達は知る由もなかった。
【彼女、戦場に咲く一輪の花の如し】
ミーティング前、集まった隊員達が雑談をする中チームの隊長クリスが少し遅れて入室した。
「隊長ー!遅刻ですよー」
「悪い悪い…ちょっとな…」
隊員達からのブーイングにクリスは苦笑しながら話し始めた。
「えー…この度、デスクワークの苦手なお前達のために俺なりに考えたのだが…」
「???」
隊員達が?マークを浮かべる中、1人口を開く
「まさか…誰かに任せるってわけですか」
ピアーズ・ニヴァンス…チーム1の狙撃手である。
「おお!ピアーズ察しがいいな」
「いや、隊長…確かに全員書類処理が苦手なのは合ってますが…そんな甘えはどうなんです?」
出来のいい彼は元々デスクワークもそれほど酷くはない。
「ピアーズ真面目すぎるだろ!
できない物は諦めて俺達は体を動かす仕事に専念も悪くないんじゃないか?」
他の隊員にそう言われクリスがま、そう言う事だとニコニコしながらミーティング室の外から誰かに声をかける。
「じゃあ、入ってくれ」
「…はい。」
声の主が姿を現した。
全員が一瞬固まる。
ショートボブヘアの黒髪
丸くて大きな黒い瞳
背が低く可憐な姿
…なんと女性が現れたのだ。
それはまさに戦場に咲く一輪の花の如く…
戦続きの男達の前で華麗に輝いている様に見えた。
「今日から事務系の処理をお願いする事になった名無しだ。皆よろしく頼むよ」
クリスが名無しの肩をポンと叩く。
「名無しと申します!早くお役に立てる様、頑張りますので
どうぞよろしくお願い致します」
彼女は深々と頭を下げた。
一瞬の沈黙の後
「ぅおーー!!ウチのチームにもようやく花が!!」
「隊長ー!!ありがとうございます!!」
隊員達は舞い上がっていた。
そもそも女性の少ないBSAAだ。
女性が1人加わるだけで雰囲気はガラッと変わる。
名無しは予想以上の歓迎モードに恥ずかしがりながらもホッとした。
「事務処理以外にも身の回りのフォローもしてもらおうと思う。
最近バイオテロも勢いを増してきている。
できるだけお前達にはそっちに専念してほしい」
隊員達はさっきとは打って変わって
真面目な顔でクリスの話を聞いている。
普段命をかけて戦う彼らの仕事モードの顔だ。
「幸運にも彼女は温厚で明るい女性と俺は見ている。
きっとお前達を陰で一生懸命サポートしてくれるだろう」
クリスは優しい顔で名無しと目を合わせる。
名無しは大きく頷いて見せた。
「フィン!」
「はいっ!」
クリスに名前を呼ばれ
元気に返事をしたニット帽を被った若い男が立ち上がる。
「彼は君と歳も近い。仲良くしてやってくれ。フィン、お前もよろしくな」
「イエッサー!!フィンです。よろしくお願いします!」
フィンは溢れ出す若々しさ、フレッシュさを纏い明るく挨拶をした。
「よろしくお願いします」
名無しも負けない笑顔で返事をする。
「ピアーズ!ちょっとこっちへ」
クリスに呼ばれ1人の男性が前へ出る。
「彼はピアーズ。俺よりも隊員と一緒にいる時間が長い。
俺の代わりを任せる時もあるから
わからない事があれば彼に聞くといい」
「ピアーズ・ニヴァンスだ。よろしく。何でも聞いてくれ」
ピアーズは優しく微笑みながら手を差し出した。
「よろしくお願いします」
名無しは頭を下げてその手を取り握手をした。
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