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短編

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主人公の名前

「アリス君アリス君、もうすぐテストですよ」
「そうだな」
「アリス君アリス君、私この間のテスト3つくらい赤点ギリギリだったんですよ」
「そうだな」
「アリス君アリス君、貴方は勉強がとてもできるんですよ」
「そうだな」
「アリス君アリス君、勉強教えてください」
「嫌だ」

さっきまで私の話を聞いてるのか聞いてないのか分からない返事だったクセにいきなりはっきり言葉返してきたアリス君。イラッ。年下のくせに。

「何ですか私と勉強するのが嫌なんですか」
「嫌だな」
「というか私の方が先輩なんですから敬語を使いなさいよ敬語を」
「は?今更か?名無しさんに敬語なぞ必要ない」
「意味分かんねぇよ」

何なのこの幼なじみ。
一歳下の幼なじみアリス、小さい頃は天使だった。
とっても甘えたで何をするでも私の後をついてきて…ストーカーかと思うくらいに。
トイレまでついてきたのは吃驚した…パッと見女の子だったから許されたけど。
…いや、今も見た目は天使かなってレベルで綺麗だけれども。
いつからこんな生意気になってしまったんだ…
お姉さんそんな子に育てた覚えはないよ!

「アリス君アリス君、一回先輩って呼んでみてください」
「は?」
「ごめんなさい」

駄目だったか。一回くらいいいじゃないの。
ってか何の話してたんだっけ。
…あ、そうそう勉強だよ勉強。アリス君に勉強を教えてもらわなきゃ私死んじゃう。成績が。

「それよりも勉強教えてください」
「何で私に頼むんだ。学年違うだろうが」
「でも頭いいじゃん、大丈夫、アリス君ならできるよ」
「何の根拠だ…」

はあ、と溜め息を一つついて、此方に向き直る。
綺麗な顔で真剣にこっち見んなよ。
穴があいてしまいそうになるだろう。

「…しないのか?」
「え?」
「勉強」

しないなら、と言って立ち上がろうとするアリス君を必死に引き留める。
いきなりやる気になりやがって何なのコイツ…はっ!これが噂のツンデレか!そう思うと可愛く思えてきた。

「するする、します。アリス君バンザイ」
「貴様…」
「ごめんなさい」
「…で、何が危ないんだ?」
「えっとー前回危なかったのが魔術とー占星学とー薬学かな。平均あるのが拷問学でー魔暦が平均ぴったり!」
名無しさん…本当に頭悪かったんだな…」
「うん!そんな蔑んだ顔も綺麗だね!」
「帰っていいか?」

はっ!心の声がつい…

「ごめんなさいやりますやらせてください!」
「じゃあまず占星学からやるか…」
「はい先生!」
「終わったら何か奢れよ」
「オッケー!一昨日バイト代入ったから何でもいいよ!」
「ん。早くやれ」
「はい!」



壊したくない日常

きっとずっとこのままでいれたらいいな。



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