桃くんたちがRPGの世界に入っちゃう

有給をとって実家に帰っていた僕は、懐かしいゲームを発見した。小学生のとき、夢中になってプレイした記憶がある。
僕は、朧げな記憶を確かめたくて、ゲームを起動させた。
そのとたん、僕の目の前は真っ暗になった。

目が覚めると、知らない天井だった。
ここはどこだろう?僕はさっきまで実家で自分の部屋にいて…………
そうだ!ゲームを起動したところだ。そこでなにか変なことが起こった気がする。
考えていてもどうしようもないと思い階段を降りると、人が話しかけてきた。
「モモくん、あなたもお父さんのように勇者になるのね。いつでも帰ってきていいのよ。」
これは………たしか、僕が起動しようとしていたゲームで、最初に話しかけられるセリフじゃないか。これってどういうことだ。
もしかして、ゲームの中に入っちゃったとか?
すごい夢だな。昔の僕なら大興奮だろう。
そのとき、悲鳴が聞こえた。村の外だ。こんな展開あったっけなと思いながら、僕はそこにあった剣を持って家から出た。
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