転生したレジスタンスのメディック
彼らの再会
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息を吐く。白い煙が空へ消えた。吐いた息の温度と気温の差が大きいと吐いた息が白くなる、っていうのは、最近本を読んで知ったことだ。本が好き。知らないことを知るのが好き。
そんなことを考えながら、私は空へ何度も息を吐き出す。こんなこと、子供じみてるかな。なんて考えながらも、他にすることもなくて、繰り返す。
図書館の出入り口。暗くなった世界を照らす街灯。ほんの少しネガティブな気持ちでローレンツさんを待つ。おつきあいして初めての冬。今日はイルミネーションを見に行く約束だ。今日こそは手を繋いでくれるかな。今日こそはもっともっと近づいてくれるかな。
ローレンツさんがシャイなのは知ってる。私だってあんまり大胆な性格じゃないけど、手を繋ぐだけでこんなに時間がかかるって、ちょっと異常じゃないかしら?
恋愛をしたらすること。するはずのこと。それくらい、本を読んで知ってる。詳しくはないけど・・・。
ローレンツさんがしてくれないなら、私がすれば良いのかしら?でも、嫌われないかな?そんなことをぼんやり考えて少し不安になる。ローレンツさんは私のこと本当に好き?
吐いたため息も白。私はもう一度息を吐き出して遊んでみる。
「お待たせしました」って言う声が聞こえたのは白い息が消えたタイミング。私は笑顔を作って「寒いですね」と言ってみる。
「すみません、お待たせして」
「大丈夫です!」
だから、早く私に触れて。
言いたくて言えない言葉をのみ込む。
キラキラの街を歩く。周りのカップルは幸せそうにくっついて歩いてるのに、なんで私たちは少しだけ隙間があるんだろう。ひょっとしたら、ローレンツさんは手を繋ぐのが好きじゃないのかしら。そんなことを考えていたら、キラキラどころじゃない。
「・・・ローレンツさん」
言いたくて、やっぱりのみ込む。笑顔を作って、「飲み物を買ってきましょうか?」って聞いてみる。「俺が行きます」って言葉をちょっとだけ無視して歩きだした。ダメだ。ちょっとだけ泣きそう。隣を歩くだけじゃ足りない、なんてワガママかな?
温かいコーヒーとココア。両手がふさがった私はふと思い付いた。
→
そんなことを考えながら、私は空へ何度も息を吐き出す。こんなこと、子供じみてるかな。なんて考えながらも、他にすることもなくて、繰り返す。
図書館の出入り口。暗くなった世界を照らす街灯。ほんの少しネガティブな気持ちでローレンツさんを待つ。おつきあいして初めての冬。今日はイルミネーションを見に行く約束だ。今日こそは手を繋いでくれるかな。今日こそはもっともっと近づいてくれるかな。
ローレンツさんがシャイなのは知ってる。私だってあんまり大胆な性格じゃないけど、手を繋ぐだけでこんなに時間がかかるって、ちょっと異常じゃないかしら?
恋愛をしたらすること。するはずのこと。それくらい、本を読んで知ってる。詳しくはないけど・・・。
ローレンツさんがしてくれないなら、私がすれば良いのかしら?でも、嫌われないかな?そんなことをぼんやり考えて少し不安になる。ローレンツさんは私のこと本当に好き?
吐いたため息も白。私はもう一度息を吐き出して遊んでみる。
「お待たせしました」って言う声が聞こえたのは白い息が消えたタイミング。私は笑顔を作って「寒いですね」と言ってみる。
「すみません、お待たせして」
「大丈夫です!」
だから、早く私に触れて。
言いたくて言えない言葉をのみ込む。
キラキラの街を歩く。周りのカップルは幸せそうにくっついて歩いてるのに、なんで私たちは少しだけ隙間があるんだろう。ひょっとしたら、ローレンツさんは手を繋ぐのが好きじゃないのかしら。そんなことを考えていたら、キラキラどころじゃない。
「・・・ローレンツさん」
言いたくて、やっぱりのみ込む。笑顔を作って、「飲み物を買ってきましょうか?」って聞いてみる。「俺が行きます」って言葉をちょっとだけ無視して歩きだした。ダメだ。ちょっとだけ泣きそう。隣を歩くだけじゃ足りない、なんてワガママかな?
温かいコーヒーとココア。両手がふさがった私はふと思い付いた。
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