転生したレジスタンスのメディック
彼らの再会
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オレに自由な生活をさせてくれたのはエリカだった。自由で、刺激的で、楽しい毎日。勿論、辛いことがなかったと言えば嘘になるし、オレが自由でいられた時間は思ったより短かった。でも、貴銃士として生きた時間はやっぱりオレにとって最高な時間だった。だから、エリカにはめいっぱい幸せになって欲しいんだ。
「・・・ねえ、カール、どうしたら良いと思う?」
テーブルに乗せた腕に顎を乗せて尋ねる。対するカールは難しそうな宿題をこなしながら「どうもこうもないだろう」と返す。
「そういうことは他人がとやかく言うことではない。ローレンツが自分で解決するしかないだろう」
「そりゃそうだけどぉ」
「それに、案外二人は今の関係のほうが幸せかも知れないしな」
「そうかなぁ」
エリカとローレンツは絶対両思いだ。それなら絶対、もっと距離を縮めたほうが幸せになれるはずなのに。
「ローレンツはエリカにキスしたくないのかなぁ」
オレだったらきっと我慢なんかできない。好きな人には「好きだよ」って伝えて、二人でデートしたり、手を繋いだり、それ以上のことだってしたくなるはずだから。
「タイミングというのは二人にしか分からない。僕たちが焦っても仕方ないことじゃないか?」
「そうだけどぉ」
カールは宿題を片付けながら「それに」と言う。カールの通う学校は進学校で、宿題もめちゃくちゃ難しそうなのに、もう終わったんだ。
「それに、案外エリカのほうが今回は動く可能性もある」
「なに、それ」
「僕の記憶だと、あの頃のエリカはローレンツ以外の男性に怯えていた。これは僕の憶測だが、エリカは男になにかトラウマがあったんじゃないか?」
「トラウマ?」
「例えば、乱暴に貞操を奪われた、とか」
「レイプされたことがある、ってこと?」
オレの答えにカールは「あくまでも憶測だが」と言いながら頷く。
「あの時代には人拐いや人身売買が行われていただろう?例えばその被害にエリカが遭った過去があったとしたら、あんなに男性に怯えていたのも理解ができる」
「・・・そう言えば・・・」
貴銃士だったオレが一度エリカと誘拐されたときはひどく怯えていた。青ざめた顔で、ガタガタと震えるエリカはそのあと自分がどうなるか分かっていた?
「今のエリカにあの頃の記憶はないなら、男性に対する恐怖心はないはずだ。その証拠にマルガリータが抱きついてきたときも拒絶しなかったんだろう?」
「・・・うん。びっくりしてたけど、そのあとは全然普通に笑ってくれた」
オレが大好きだった、自然な笑顔で。
「男性に恐怖心がないなら、エリカはもっと恋愛に積極的になれるはずじゃないか」
「・・・つまり、エリカのほうがローレンツに告る、ってこと?」
「可能性はある」
そう言ってカールは紅茶を一口。おじさんのカフェは今の時間は比較的空いていてオレたちは空いてるテーブルを使わせてもらっている。
「じゃあ、エリカに言えば良いのか!ローレンツに告っちゃえば、って!」
「いや、そういうことじゃあ・・・」
戸惑うカールはそのままにオレは端末を手にする。そっか。ローレンツが奥手で動かないなら、エリカが告れば良いんだ!
ご機嫌でエリカに連絡をとるオレにカールは肩をすくめてため息をついた。
→
「・・・ねえ、カール、どうしたら良いと思う?」
テーブルに乗せた腕に顎を乗せて尋ねる。対するカールは難しそうな宿題をこなしながら「どうもこうもないだろう」と返す。
「そういうことは他人がとやかく言うことではない。ローレンツが自分で解決するしかないだろう」
「そりゃそうだけどぉ」
「それに、案外二人は今の関係のほうが幸せかも知れないしな」
「そうかなぁ」
エリカとローレンツは絶対両思いだ。それなら絶対、もっと距離を縮めたほうが幸せになれるはずなのに。
「ローレンツはエリカにキスしたくないのかなぁ」
オレだったらきっと我慢なんかできない。好きな人には「好きだよ」って伝えて、二人でデートしたり、手を繋いだり、それ以上のことだってしたくなるはずだから。
「タイミングというのは二人にしか分からない。僕たちが焦っても仕方ないことじゃないか?」
「そうだけどぉ」
カールは宿題を片付けながら「それに」と言う。カールの通う学校は進学校で、宿題もめちゃくちゃ難しそうなのに、もう終わったんだ。
「それに、案外エリカのほうが今回は動く可能性もある」
「なに、それ」
「僕の記憶だと、あの頃のエリカはローレンツ以外の男性に怯えていた。これは僕の憶測だが、エリカは男になにかトラウマがあったんじゃないか?」
「トラウマ?」
「例えば、乱暴に貞操を奪われた、とか」
「レイプされたことがある、ってこと?」
オレの答えにカールは「あくまでも憶測だが」と言いながら頷く。
「あの時代には人拐いや人身売買が行われていただろう?例えばその被害にエリカが遭った過去があったとしたら、あんなに男性に怯えていたのも理解ができる」
「・・・そう言えば・・・」
貴銃士だったオレが一度エリカと誘拐されたときはひどく怯えていた。青ざめた顔で、ガタガタと震えるエリカはそのあと自分がどうなるか分かっていた?
「今のエリカにあの頃の記憶はないなら、男性に対する恐怖心はないはずだ。その証拠にマルガリータが抱きついてきたときも拒絶しなかったんだろう?」
「・・・うん。びっくりしてたけど、そのあとは全然普通に笑ってくれた」
オレが大好きだった、自然な笑顔で。
「男性に恐怖心がないなら、エリカはもっと恋愛に積極的になれるはずじゃないか」
「・・・つまり、エリカのほうがローレンツに告る、ってこと?」
「可能性はある」
そう言ってカールは紅茶を一口。おじさんのカフェは今の時間は比較的空いていてオレたちは空いてるテーブルを使わせてもらっている。
「じゃあ、エリカに言えば良いのか!ローレンツに告っちゃえば、って!」
「いや、そういうことじゃあ・・・」
戸惑うカールはそのままにオレは端末を手にする。そっか。ローレンツが奥手で動かないなら、エリカが告れば良いんだ!
ご機嫌でエリカに連絡をとるオレにカールは肩をすくめてため息をついた。
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