転生したレジスタンスのメディック
彼らの再会
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控えめに流れるクラシックはレコード盤の優しい音色。午後のティータイムが過ぎた今の時間はとても静か・・・なはずなんだけど・・・。
「もー!聞いてる!?」
俺を覗きこむくりくりとした瞳。俺が「き、聞いてますよぉ」と答えると、マルガリータ君は「だからぁ!」と勢いこんだ。
「エリカにデートしよー、って言えば良いじゃん!」
「そ、そんなこと言われましても・・・」
そんなに簡単にデートに誘えるなら、俺だって悩まない。
エリカさんにあの頃の記憶はない。そんななか俺がデートに誘ったって、迷惑にしかならないかも知れないし・・・。
「エリカのこと、好きなんでしょ!?」
「そ、それは・・・」
確かにエリカさんのことは好きだ。でも、だからこそ不安になる。今のエリカさんはあの頃より幸せで、いろんなことを知ってて、心に傷もなくて、俺なんかが良く見えるはずもない。・・・って、なんだか、あの頃の俺がエリカさんの弱みにつけこんだみたいだけど。
「絶対エリカもローレンツが好きだって!」
「・・・でも、エリカさんには記憶がないわけですし・・・」
「関係ないって!こないだ、二人で来たときのエリカはすっごく幸せそうだったし!そのあと一人で来たときはロマノフのワンピース買った、ってはしゃいでたし!」
「ロマノフ?」
首をかしげる俺にマルガリータ君も「知らないの?」と首をかしげる。
「アレクサンドルさんがやってるアパレルブランドだよ。エカチェリーナちゃんが専属モデルで女の子にすっごく人気なんだから!」
「・・・そう、なんですか・・・」
あいにくとおしゃれには詳しくない。それにしても、アレクサンドルさんとエカチェリーナちゃんか。懐かしい名前にちょっとだけ驚いてしまう。シャスポーさんやタバティエールさんだっているんだから、二人が今を生きていてもおかしくないのかも知れないけど。・・・っていうことは、どこかにドライゼさんもいるのかなぁ。
俺の追憶はマルガリータ君の「とにかく!」という大きな声に遮られた。
「とにかく!エリカはロマノフのワンピースを着てローレンツとデートしたいんだってば!」
「そ、それはエリカさんが言ってたんですか?」
そう尋ねた俺にマルガリータ君は「勘だけど?」と返すから、俺は肩を落とす。そんな無責任な勘で俺を振り回さないで欲しい。ああ、やっぱりマルガリータ君に話すんじゃなかった・・・。学食で仲良く話すシャスポーさんとエリカさんの姿に不安になった、なんて。
ため息をつく俺に焦れたマルガリータ君が「もー!」と頬をふくらます。そんな姿に愛想笑いを返して、俺はため息をついた。
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「もー!聞いてる!?」
俺を覗きこむくりくりとした瞳。俺が「き、聞いてますよぉ」と答えると、マルガリータ君は「だからぁ!」と勢いこんだ。
「エリカにデートしよー、って言えば良いじゃん!」
「そ、そんなこと言われましても・・・」
そんなに簡単にデートに誘えるなら、俺だって悩まない。
エリカさんにあの頃の記憶はない。そんななか俺がデートに誘ったって、迷惑にしかならないかも知れないし・・・。
「エリカのこと、好きなんでしょ!?」
「そ、それは・・・」
確かにエリカさんのことは好きだ。でも、だからこそ不安になる。今のエリカさんはあの頃より幸せで、いろんなことを知ってて、心に傷もなくて、俺なんかが良く見えるはずもない。・・・って、なんだか、あの頃の俺がエリカさんの弱みにつけこんだみたいだけど。
「絶対エリカもローレンツが好きだって!」
「・・・でも、エリカさんには記憶がないわけですし・・・」
「関係ないって!こないだ、二人で来たときのエリカはすっごく幸せそうだったし!そのあと一人で来たときはロマノフのワンピース買った、ってはしゃいでたし!」
「ロマノフ?」
首をかしげる俺にマルガリータ君も「知らないの?」と首をかしげる。
「アレクサンドルさんがやってるアパレルブランドだよ。エカチェリーナちゃんが専属モデルで女の子にすっごく人気なんだから!」
「・・・そう、なんですか・・・」
あいにくとおしゃれには詳しくない。それにしても、アレクサンドルさんとエカチェリーナちゃんか。懐かしい名前にちょっとだけ驚いてしまう。シャスポーさんやタバティエールさんだっているんだから、二人が今を生きていてもおかしくないのかも知れないけど。・・・っていうことは、どこかにドライゼさんもいるのかなぁ。
俺の追憶はマルガリータ君の「とにかく!」という大きな声に遮られた。
「とにかく!エリカはロマノフのワンピースを着てローレンツとデートしたいんだってば!」
「そ、それはエリカさんが言ってたんですか?」
そう尋ねた俺にマルガリータ君は「勘だけど?」と返すから、俺は肩を落とす。そんな無責任な勘で俺を振り回さないで欲しい。ああ、やっぱりマルガリータ君に話すんじゃなかった・・・。学食で仲良く話すシャスポーさんとエリカさんの姿に不安になった、なんて。
ため息をつく俺に焦れたマルガリータ君が「もー!」と頬をふくらます。そんな姿に愛想笑いを返して、俺はため息をついた。
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