彼らの出会い
レジスタンスのメディック
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♪ド~はドーナツのド~♪
♪レ~はレモンのレ~♪
今日のエリカさんはなんだかご機嫌みたいだ。
「あ!ろ、ローレンツさん!いつから!」
「え、えっと、今、来たばかりですけど・・・」
鍛練を終えて、ちょっと通りかかった洗濯場でエリカさんが洗濯物を干していたから、思わず足を止めた。
なんて、言ったらさすがに怪しい奴って思われちゃうだろうなぁ。
俺の返事にエリカさんは小さな声で「じゃあ、聞かれてないかな」と呟いた。
「聞かれてない、って、さっきの歌のことですか?」
「!!」
目を丸くして、顔を赤くするエリカさんは俺から視線を逸らす。
「き、聞いてたんですね・・・」
「き、聞いたらまずかった、ですか・・・?」
ひょっとして、エリカさんを困らせてしまっただろうか、とあわあわする俺にエリカさんはゴニョゴニョと呟いた。
「まずい、ってことじゃないんですけど・・・。うまく歌えてるか分からなくて・・・。貴銃士の皆さんって、お歌が好きな方多いでしょ?楽しそうだな、って思うけど、私、あんまり分からなくて。そしたら、レジスタンスの方が教えてくれたんです。基本的な音階の勉強にもなるから、って」
だから、お洗濯しながら練習してたんですけど・・・。
そう言って顔を赤くするエリカさんを、俺は場違いにも可愛いと思ってしまった。
「こ、この間も、せっかくローレンツさんがレコードかけてくださったのに、私、途中で寝ちゃったから、音楽の勉強もしたいな、って・・・」
「あ・・・」
俺はちょっと前のことを思い出す。蚤の市で買った蓄音機でレコードが聞けるようになったのが嬉しくて、ついエリカさんを誘ったけど、エリカさんは途中で寝てしまったんだった。ひょっとして、ワルツは興味なかったんじゃ、って考えて、次は俺がしゅんとなる。
「あ、あの・・・。つ、つまらなかった、ですか・・・?すみません!俺、レコード見つけて、嬉しくて、つい、エリカさんを誘ってしまって・・・」
「い、いえ!つまらなかったわけじゃないんです!ただ、なんか、こう、すごく落ち着いて・・・。音楽もだけど、ローレンツさんと一緒にいると、緊張しない、って言うか・・・。あ、あのあと、目が覚めたらベッドからローレンツさんの匂いがして、それがなんだか、安心して、また眠くなっちゃって・・・。って、あ、その・・・えっと・・・!!」
「・・・!!」
真っ赤な顔のエリカさんの言葉が、俺には嬉しすぎて、だんだん顔が熱くなってきた。きっと、俺がザコ野郎で、男として見られてないからだ、っていうのは分かっている。でも、エリカさんがそんな風に俺を信頼してくれるだけで、なんだか叫びたいくらい嬉しくなった。
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