彼らの出会い
レジスタンスのメディック
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良いことが起こると悪いことが起こる。神様はなんて意地悪なんだろう。エリカさんにキスされて、浮かれて部屋に帰るとシャスポーさんを怒らせてしまった。俺がいつまでも浮わついていたから悪いんだけど。
だけど、これは全く理由がわからない。
食堂で会ったエリカさんは口をへの字にして、プイと横を向いた。おかしいな。何も怒らせたはずはないんだけど・・・。
「あ、あの、エリカさん・・・?ど、ど、ど、どうしたんですか?」
「知りません!」
そんな俺たちを見てクスクス笑う女の人が一人。タバティエールさんに片思い中のレジスタンスの女の人だ。
「あなた、ずっと私を見てたでしょ?」
女の人はエリカさんに声をかけて、意地悪に笑う。
「私がローレンツ君に気がある、って思ってる?」
「・・・!」
エリカさんは真っ赤になって、目を見開いた。・・・え!?
「あなた、本当に可愛い人ね。彼の言うとおり」
「彼?」
「そう。彼」
女の人は笑って、俺とは違う方向に手を振る。
「ローレンツ君、ありがとう。おかげで彼に近づくことができたわ」
女の人はウインクをして、立ち上がる。タバティエールさんの方向に歩いて行く姿を眺めながら、俺は二人がうまくいったんだな、って悟った。
タバティエールさんにアプローチをするために、俺やドライゼさんやシャスポーさんにタバティエールさんについて聞きまくっていた彼女。その積極性はとても真似できない。
「・・・あ、あの、ローレンツ、さん・・・」
きょとんとした顔のエリカさんは寄り添う二人をちらちらと見ながら俺を伺う。
「少し、二人だけになりませんか?」
そう切り出したのは、俺の理性が限界だったから。俺なんかに妬きもちを妬いてくれるなんて可愛すぎて、もうどうにかなりそうだ。
「あ、あの人が好きなのは・・・」
「タバティエールさんですよ?」
エリカさんの部屋。居心地が悪そうに話すエリカさんが可愛いくて、俺はついにやけてしまう。
「タバティエールさんにアプローチしたいから、好きなものとかを教えて欲しい、って。俺なんかのアドバイスが役にたったかは分かりませんが、なんだかうまくいってるみたいですね」
「・・・ローレンツさん、あの、私・・・」
「エリカさん」
キス、しても良いですか?
「え!?」
「俺、嬉しくてどうにかなりそうです」
「嬉しい?」
「はい。俺なんかに妬きもちを妬いてくれるなんて、嬉しすぎて、エリカさんが可愛いすぎて、だから・・・」
まっすぐ見つめたエリカさんの瞳は少しだけ泳いで、そして顔が真っ赤に染まる。こくんと頷く小さな頭にそっと手を添えて、俺は触れるだけの短いキスをした。
→
だけど、これは全く理由がわからない。
食堂で会ったエリカさんは口をへの字にして、プイと横を向いた。おかしいな。何も怒らせたはずはないんだけど・・・。
「あ、あの、エリカさん・・・?ど、ど、ど、どうしたんですか?」
「知りません!」
そんな俺たちを見てクスクス笑う女の人が一人。タバティエールさんに片思い中のレジスタンスの女の人だ。
「あなた、ずっと私を見てたでしょ?」
女の人はエリカさんに声をかけて、意地悪に笑う。
「私がローレンツ君に気がある、って思ってる?」
「・・・!」
エリカさんは真っ赤になって、目を見開いた。・・・え!?
「あなた、本当に可愛い人ね。彼の言うとおり」
「彼?」
「そう。彼」
女の人は笑って、俺とは違う方向に手を振る。
「ローレンツ君、ありがとう。おかげで彼に近づくことができたわ」
女の人はウインクをして、立ち上がる。タバティエールさんの方向に歩いて行く姿を眺めながら、俺は二人がうまくいったんだな、って悟った。
タバティエールさんにアプローチをするために、俺やドライゼさんやシャスポーさんにタバティエールさんについて聞きまくっていた彼女。その積極性はとても真似できない。
「・・・あ、あの、ローレンツ、さん・・・」
きょとんとした顔のエリカさんは寄り添う二人をちらちらと見ながら俺を伺う。
「少し、二人だけになりませんか?」
そう切り出したのは、俺の理性が限界だったから。俺なんかに妬きもちを妬いてくれるなんて可愛すぎて、もうどうにかなりそうだ。
「あ、あの人が好きなのは・・・」
「タバティエールさんですよ?」
エリカさんの部屋。居心地が悪そうに話すエリカさんが可愛いくて、俺はついにやけてしまう。
「タバティエールさんにアプローチしたいから、好きなものとかを教えて欲しい、って。俺なんかのアドバイスが役にたったかは分かりませんが、なんだかうまくいってるみたいですね」
「・・・ローレンツさん、あの、私・・・」
「エリカさん」
キス、しても良いですか?
「え!?」
「俺、嬉しくてどうにかなりそうです」
「嬉しい?」
「はい。俺なんかに妬きもちを妬いてくれるなんて、嬉しすぎて、エリカさんが可愛いすぎて、だから・・・」
まっすぐ見つめたエリカさんの瞳は少しだけ泳いで、そして顔が真っ赤に染まる。こくんと頷く小さな頭にそっと手を添えて、俺は触れるだけの短いキスをした。
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