彼らの出会い
レジスタンスのメディック
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ほんの一瞬。でも、たしかにあの日ローレンツさんは私にキスをしてきた。私の初めてのキス。
お客様の唇が私の肌をなぞったときとは違う。柔らかくて、温かくて。びっくりしすぎてあんまり覚えてないけど、なんだかふわふわした気持ちになったのは覚えている。また欲しい、なんて言ったら「はしたない」って言われちゃうのかな・・・。なんて思いながら、私は眠るローレンツさんを眺めた。二人でしたお昼寝は幸せすぎて、まだ離れたくない。ずっとずっとこの距離でいたい、なんて、私はずいぶん変わったなって思う。私がキスをしたらローレンツさんはどうするのかな。びっくりするのかな?嫌われちゃうのかな?気づけばローレンツさんの唇を見つめている私がいて、それに気づいて恥ずかしくなる。好きな人のいろんなことを知りたい。見たい。それが恋というなら、私は今、すごく恋をしている。
「ローレンツさん」
小さな声で呼びかけて、ローレンツさんの頬っぺたをつついてみる。小さな声をあげて寝返りを打ったローレンツさんは私に背中を向けて、ちょっとだけ寂しくなった。
「こっち向いてくださーい」
小さな声に反応するわけはなく、ぐっすり眠るローレンツさんはきっとすごく疲れてるんだ。私なんかより何倍も努力家のローレンツさん。優しくて、一生懸命で、素敵な人。
「こっち向いてくれないとキスしちゃいますよー」
囁きながらもう一度頬っぺたをつついてみる。白い、綺麗な肌。少しだけ、お正月に食べた「おもち」みたいだな、って思った。ユキムラさんたちの国の柔らかくて白い食べ物。
「食べちゃいますよー?」
そう囁いて、白い頬っぺたに唇をつけたときだった。
「・・・ん・・・エリカさん・・・」
「・・・!?」
心臓が止まるかと思った。
まるで白雪姫のお話みたいに、私のキスでローレンツさんは目を覚ました。勿論、ローレンツさんはお姫様じゃないし、私は王子様じゃないけど。
「・・・あ、あの、あの、これは、あの、その・・・」
本当に止まっちゃうんじゃないか、ってくらい早く動く心臓と、熱くなる顔。恥ずかしすぎてなにも考えられない。
ローレンツさんはしばらくボーっとした顔をして、そしてこっちがびっくりするくらい真っ赤な顔をしていた。
→
お客様の唇が私の肌をなぞったときとは違う。柔らかくて、温かくて。びっくりしすぎてあんまり覚えてないけど、なんだかふわふわした気持ちになったのは覚えている。また欲しい、なんて言ったら「はしたない」って言われちゃうのかな・・・。なんて思いながら、私は眠るローレンツさんを眺めた。二人でしたお昼寝は幸せすぎて、まだ離れたくない。ずっとずっとこの距離でいたい、なんて、私はずいぶん変わったなって思う。私がキスをしたらローレンツさんはどうするのかな。びっくりするのかな?嫌われちゃうのかな?気づけばローレンツさんの唇を見つめている私がいて、それに気づいて恥ずかしくなる。好きな人のいろんなことを知りたい。見たい。それが恋というなら、私は今、すごく恋をしている。
「ローレンツさん」
小さな声で呼びかけて、ローレンツさんの頬っぺたをつついてみる。小さな声をあげて寝返りを打ったローレンツさんは私に背中を向けて、ちょっとだけ寂しくなった。
「こっち向いてくださーい」
小さな声に反応するわけはなく、ぐっすり眠るローレンツさんはきっとすごく疲れてるんだ。私なんかより何倍も努力家のローレンツさん。優しくて、一生懸命で、素敵な人。
「こっち向いてくれないとキスしちゃいますよー」
囁きながらもう一度頬っぺたをつついてみる。白い、綺麗な肌。少しだけ、お正月に食べた「おもち」みたいだな、って思った。ユキムラさんたちの国の柔らかくて白い食べ物。
「食べちゃいますよー?」
そう囁いて、白い頬っぺたに唇をつけたときだった。
「・・・ん・・・エリカさん・・・」
「・・・!?」
心臓が止まるかと思った。
まるで白雪姫のお話みたいに、私のキスでローレンツさんは目を覚ました。勿論、ローレンツさんはお姫様じゃないし、私は王子様じゃないけど。
「・・・あ、あの、あの、これは、あの、その・・・」
本当に止まっちゃうんじゃないか、ってくらい早く動く心臓と、熱くなる顔。恥ずかしすぎてなにも考えられない。
ローレンツさんはしばらくボーっとした顔をして、そしてこっちがびっくりするくらい真っ赤な顔をしていた。
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