彼らの出会い
レジスタンスのメディック
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ますたーがろーれんつを大切に想っているのは分かっていました。ろーれんつといるときのますたーはとてもかわいくて、幸せそうで、そんなますたーの笑顔が、ぼくはなにより大好きでした。
なのに、なぜでしょう。なぜ、ぼくは今、こんなになみだが止まらないのでしょう。
きりきりと痛む胸。息が止まりそうな苦しみをもて余すぼくは誰にも見られたくないのに、こういうときに限ってアレクがぼくを見つけるのです。
「カーチャ・・・」
そっとしておいて欲しいのに。
「大丈夫。私がずっとそばにいます」
そう言って、ぼくの頭を撫でるのです。
「・・・っ・・・こんな、とき、だけ、王子様、みたいに・・・」
ああ、どんなに強がりを言っても泣いていては格好がつきません。アレクの笑顔がしゃくにさわります。けれども、そんなアレクの胸に顔を埋めるぼくのなんとみっともないことでしょう。
「・・・アレクのくせに・・・」
ぼくの言葉に困ったように笑って、アレクはただぼくの髪を撫でます。悔しいけれど、それが心地よくて、ぼくは少しだけ眠りたくなってきました。
「・・・ますたーにちりょうをお願いしたら、ますたーが倒れてしまったのです」
「それは・・・」
「アレクがあるばいとでいなかったものですから、誰かますたーをベッドに運んでくれないかしらん、と探してろーれんつを見つけたのでお願いしました」
倒れたますたーには意識があったのでしょう。かすかに、けれど、しっかりとますたーの手はろーれんつのおよーふくをにぎりしめていました。
「ますたーがろーれんつを大切に想っていることを見せつけられました」
なぜ、ぼくじゃないのでしょう。
「ぼくはこんなに可愛い貴銃士なのに」
そう思うと、自然になみだがあふれてきました。
「アレクが悪いのです。アレクがあのときそばにいれば・・・」
「すみません」
優しく謝るアレクが悪いわけはないと知っています。これは仕方のないことだと。
「ぼくは可愛いくて可憐な貴銃士です」
「はい」
「だから、泣き顔なんてだれにも見せません」
アレク、お前以外には。
「だから、もう少しだけ、ぼくを隠してください」
「はい」
アレクが少しだけ笑ったのが分かりました。悔しいけれど、今は顔をあげることはできません。
「明日には、きっといつもの可愛いぼくに戻ります」
だから、今だけ。
そんなぼくを知っているのでしょう。アレクはただひたすら、ぼくの髪を撫で続けていました。
→
なのに、なぜでしょう。なぜ、ぼくは今、こんなになみだが止まらないのでしょう。
きりきりと痛む胸。息が止まりそうな苦しみをもて余すぼくは誰にも見られたくないのに、こういうときに限ってアレクがぼくを見つけるのです。
「カーチャ・・・」
そっとしておいて欲しいのに。
「大丈夫。私がずっとそばにいます」
そう言って、ぼくの頭を撫でるのです。
「・・・っ・・・こんな、とき、だけ、王子様、みたいに・・・」
ああ、どんなに強がりを言っても泣いていては格好がつきません。アレクの笑顔がしゃくにさわります。けれども、そんなアレクの胸に顔を埋めるぼくのなんとみっともないことでしょう。
「・・・アレクのくせに・・・」
ぼくの言葉に困ったように笑って、アレクはただぼくの髪を撫でます。悔しいけれど、それが心地よくて、ぼくは少しだけ眠りたくなってきました。
「・・・ますたーにちりょうをお願いしたら、ますたーが倒れてしまったのです」
「それは・・・」
「アレクがあるばいとでいなかったものですから、誰かますたーをベッドに運んでくれないかしらん、と探してろーれんつを見つけたのでお願いしました」
倒れたますたーには意識があったのでしょう。かすかに、けれど、しっかりとますたーの手はろーれんつのおよーふくをにぎりしめていました。
「ますたーがろーれんつを大切に想っていることを見せつけられました」
なぜ、ぼくじゃないのでしょう。
「ぼくはこんなに可愛い貴銃士なのに」
そう思うと、自然になみだがあふれてきました。
「アレクが悪いのです。アレクがあのときそばにいれば・・・」
「すみません」
優しく謝るアレクが悪いわけはないと知っています。これは仕方のないことだと。
「ぼくは可愛いくて可憐な貴銃士です」
「はい」
「だから、泣き顔なんてだれにも見せません」
アレク、お前以外には。
「だから、もう少しだけ、ぼくを隠してください」
「はい」
アレクが少しだけ笑ったのが分かりました。悔しいけれど、今は顔をあげることはできません。
「明日には、きっといつもの可愛いぼくに戻ります」
だから、今だけ。
そんなぼくを知っているのでしょう。アレクはただひたすら、ぼくの髪を撫で続けていました。
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