彼らの出会い
レジスタンスのメディック
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「お、起きてたんですか!?」
あわてて手を引っ込めた俺を見つめるエリカさんが少し何か言いたげなのは、俺の気のせいだろう、多分。
「あ、あの、こ、これはですね・・・」
また怯えられるんじゃないか、ってしどろもどろな俺を見つめて、エリカさんは手をぎゅっと握りしめた。
「・・・ローレンツさん・・・」
「ひ、ひゃい!」
「・・・あの、ワガママ言っても良いですか?」
「な、なんでしょう?」
「起き上がりたいので、少し、支えてくれますか?」
「・・・大丈夫、なんですか?」
こくんと頷くエリカさんの背中に手を回す。そのまま抱きしめたくなる気持ちをぐっとこらえたら、エリカさんは少し下を向いた。
「・・・私、ローレンツさんに伝えたいことがあってお部屋に行こうとしてたんです。そしたら、作戦から帰った貴銃士さんにけがした方がいたから手当てして欲しい、って呼ばれて・・・。手当てして、体はふらふらだったけど、意識はあったから、ローレンツさんが私を抱き抱えてくれたとき、ちょっとだけぎゅっとお洋服握ったんです」
「え?」
全然気づかなかった・・・。
「ローレンツさんに抱き抱えられて、ローレンツさんの匂いがして、なんだか凄く安心して、離れたくなくて。でも、力が入らなくて寝かされちゃったけど。私、さっき、食堂裏の猫を見てて、猫だって全身で『大好き』って伝えるのに、なんで私はできないんだろう、って考えて、だから、ローレンツさんに伝えたかったんです」
私、ローレンツさんに甘えてばかりじゃダメだ、って。
「エリカさん?」
「・・・ローレンツさん、ぎゅってしてみても、良いですか?」
「え?」
そりゃあ勿論嬉しいけど、あまりに唐突で俺は戸惑ってしまう。そんな俺を見つめるエリカさんは真剣で、俺が思わず頷くと、エリカさんはそっと俺の体に腕をまわしてきた。
「だ、大丈夫ですか?怖くない、ですか?」
「・・・ローレンツさん、お胸が凄くドキドキしてる・・・」
当たり前だ。また拒絶されたら、って考えて、でも抱きしめたくて、どうしたら良いかわからなくて。
「そ、それは、エリカさんが大好きだから、ですよ」
そう言いながら、俺も恐々腕をまわしてみた。そっと力を入れてみる。細くて、柔らかくて、良い匂いがする。首筋に顔を埋めたら、嫌がるかな?そんなことを考えながら、そっと顔をすり寄せてみた。
「こ、怖くないですか?」
気のせいか一瞬固くなった体。やっぱり嫌だったかな、って離そうとして、またぎゅっと力をこめられる。
「ローレンツさん、いつだったかのお布団の匂いがします。ワルツを聞いてて寝ちゃったときの」
あ、あれは俺のベッドに寝かせたから。
「凄く、安心する」
小さく囁かれた言葉が嬉しくて、俺は抱きしめる手を緩めた。今なら、キスしても怯えられないかなぁ。
「ローレンツさん?」
不思議そうに首をかしげるエリカさんに、俺は素早く、たった一秒くらいのキスをした。
→
あわてて手を引っ込めた俺を見つめるエリカさんが少し何か言いたげなのは、俺の気のせいだろう、多分。
「あ、あの、こ、これはですね・・・」
また怯えられるんじゃないか、ってしどろもどろな俺を見つめて、エリカさんは手をぎゅっと握りしめた。
「・・・ローレンツさん・・・」
「ひ、ひゃい!」
「・・・あの、ワガママ言っても良いですか?」
「な、なんでしょう?」
「起き上がりたいので、少し、支えてくれますか?」
「・・・大丈夫、なんですか?」
こくんと頷くエリカさんの背中に手を回す。そのまま抱きしめたくなる気持ちをぐっとこらえたら、エリカさんは少し下を向いた。
「・・・私、ローレンツさんに伝えたいことがあってお部屋に行こうとしてたんです。そしたら、作戦から帰った貴銃士さんにけがした方がいたから手当てして欲しい、って呼ばれて・・・。手当てして、体はふらふらだったけど、意識はあったから、ローレンツさんが私を抱き抱えてくれたとき、ちょっとだけぎゅっとお洋服握ったんです」
「え?」
全然気づかなかった・・・。
「ローレンツさんに抱き抱えられて、ローレンツさんの匂いがして、なんだか凄く安心して、離れたくなくて。でも、力が入らなくて寝かされちゃったけど。私、さっき、食堂裏の猫を見てて、猫だって全身で『大好き』って伝えるのに、なんで私はできないんだろう、って考えて、だから、ローレンツさんに伝えたかったんです」
私、ローレンツさんに甘えてばかりじゃダメだ、って。
「エリカさん?」
「・・・ローレンツさん、ぎゅってしてみても、良いですか?」
「え?」
そりゃあ勿論嬉しいけど、あまりに唐突で俺は戸惑ってしまう。そんな俺を見つめるエリカさんは真剣で、俺が思わず頷くと、エリカさんはそっと俺の体に腕をまわしてきた。
「だ、大丈夫ですか?怖くない、ですか?」
「・・・ローレンツさん、お胸が凄くドキドキしてる・・・」
当たり前だ。また拒絶されたら、って考えて、でも抱きしめたくて、どうしたら良いかわからなくて。
「そ、それは、エリカさんが大好きだから、ですよ」
そう言いながら、俺も恐々腕をまわしてみた。そっと力を入れてみる。細くて、柔らかくて、良い匂いがする。首筋に顔を埋めたら、嫌がるかな?そんなことを考えながら、そっと顔をすり寄せてみた。
「こ、怖くないですか?」
気のせいか一瞬固くなった体。やっぱり嫌だったかな、って離そうとして、またぎゅっと力をこめられる。
「ローレンツさん、いつだったかのお布団の匂いがします。ワルツを聞いてて寝ちゃったときの」
あ、あれは俺のベッドに寝かせたから。
「凄く、安心する」
小さく囁かれた言葉が嬉しくて、俺は抱きしめる手を緩めた。今なら、キスしても怯えられないかなぁ。
「ローレンツさん?」
不思議そうに首をかしげるエリカさんに、俺は素早く、たった一秒くらいのキスをした。
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