彼らの出会い
レジスタンスのメディック
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長い眠りから目が覚めた。人の身を得た俺が最初に目にしたのは・・・。
「だ、大丈夫ですか?」
真っ白な顔で倒れている女の子・・・。
「もう大丈夫ですか?」
ひょこりと覗きこむ。ベッドに横たわる小さな体。女の子は男の俺より小さくて、細くて、軽かった。
「・・・あなたは」
「お、俺はローレンツって言います。オーストリア産の旧式のライフル銃で・・・」
「ローレンツ、様?」
「さ、様なんて呼ばないでください!俺なんか旧式の雑魚野郎だし、そ、そんな風に呼ばれるような銃じゃありませんから!」
あわてて訂正する俺を女の子はきょとんと見て、そして、にこりと笑った。その笑顔に俺は体が熱くなる。
「じゃあ、ローレンツさん、はじめまして。私、エリカって言います」
「エリカ、さん・・・」
「私、貴銃士の皆さんをしょうじゅうできるみたいなんですけど、まだ体力が追い付かないみたいで・・・」
「あ、だから倒れてたんだ・・・」
小さく呟いた俺はハッと気づく。
「じゃ、じゃあ、あなたがマスター、さん?!」
「・・・えっと、多分」
「多分?」
「私、学がないからよく分からないんです。小さい頃にお屋敷に奉公に行ったから」
そう言って、マスターさんは困ったように微笑んだ。
「私の街は貧乏だったから、私の家族も配給だけじゃ食べていけなくて。お屋敷に奉公に行けば、少なくともごはんは食べられるよ、って言われて。それでも、お腹いっぱいにはならなかったけど、お腹を空かせてるよりは良いから」
じゃあ、マスターさんが小さく軽かったのは、女の子だからじゃなくて・・・?
俺はなんだかマスターさんを守らなくちゃ、という気持ちになった。俺のマスターだから、だけじゃない。この小さな、今にも壊れそうな人を守らなくちゃ、って。・・・そんなこと、俺なんかにできるかな、って思うけど・・・。
→
「だ、大丈夫ですか?」
真っ白な顔で倒れている女の子・・・。
「もう大丈夫ですか?」
ひょこりと覗きこむ。ベッドに横たわる小さな体。女の子は男の俺より小さくて、細くて、軽かった。
「・・・あなたは」
「お、俺はローレンツって言います。オーストリア産の旧式のライフル銃で・・・」
「ローレンツ、様?」
「さ、様なんて呼ばないでください!俺なんか旧式の雑魚野郎だし、そ、そんな風に呼ばれるような銃じゃありませんから!」
あわてて訂正する俺を女の子はきょとんと見て、そして、にこりと笑った。その笑顔に俺は体が熱くなる。
「じゃあ、ローレンツさん、はじめまして。私、エリカって言います」
「エリカ、さん・・・」
「私、貴銃士の皆さんをしょうじゅうできるみたいなんですけど、まだ体力が追い付かないみたいで・・・」
「あ、だから倒れてたんだ・・・」
小さく呟いた俺はハッと気づく。
「じゃ、じゃあ、あなたがマスター、さん?!」
「・・・えっと、多分」
「多分?」
「私、学がないからよく分からないんです。小さい頃にお屋敷に奉公に行ったから」
そう言って、マスターさんは困ったように微笑んだ。
「私の街は貧乏だったから、私の家族も配給だけじゃ食べていけなくて。お屋敷に奉公に行けば、少なくともごはんは食べられるよ、って言われて。それでも、お腹いっぱいにはならなかったけど、お腹を空かせてるよりは良いから」
じゃあ、マスターさんが小さく軽かったのは、女の子だからじゃなくて・・・?
俺はなんだかマスターさんを守らなくちゃ、という気持ちになった。俺のマスターだから、だけじゃない。この小さな、今にも壊れそうな人を守らなくちゃ、って。・・・そんなこと、俺なんかにできるかな、って思うけど・・・。
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