彼らの出会い
レジスタンスのメディック
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「私、おかしいんです」
エリカさんはぽつりと呟いた。
「私、最近、ずっと胸がぎゅっとなって、病気じゃないかと思うんですけど、お医者様は病気じゃないって言うんです。どういうときに胸がぎゅっとなるかを考えたら原因が分かりますよ、って。それで、良く考えたんですけど、私、ローレンツさんがレジスタンスの女の人と話してるのを見て、最初に胸がぎゅっとなったんです。それから、なんだか怒りたいような、泣きたいような気持ちになって。よくよく考えたら、ローレンツさんを顕現してから、私、変なんです。今までは体が小さいことも、子供みたいな見た目も全然気にしなかったのに、最近はそれが嫌で、ちょっとづつご飯を食べる量も増やして、前は沢山ご飯食べたら気持ち悪くなってたのに、ローレンツさんと一緒だとおやつも美味しくて、あ、これはタバティエールさんがお料理上手だからかも知れないんですけど。ローレンツさんに教えてもらった本もお歌もどれも大好きになって、ローレンツさんと沢山お話できるように、もっといろんなこと知りたくなって。それなのに、最近、一緒にいるとなんだか胸がぎゅっとなったり、ドキドキして、うまくお話できなくて、だから、怖くなって・・・」
「・・・あ、あの!」
俺はいたたまれなくなって、思わず声をあげた。ああ、もう、顔が熱い。顔だけじゃない。全身から湯気が出そうだ。
「も、もう、分かりましたから・・・。は、恥ずかしいので、そのへんで・・・」
「・・・恥ずかしい?」
「・・・え?」
きょとんとするエリカさんはひょっとして、自分が言ってることがどういうことか分からないんだろうか。それとも、俺の思い過ごし?・・・じゃないと思うんだけど、多分。
「あ、あのですね、エリカさんの話を聞いていると、その、俺、勘違いしちゃいそうなんで・・・」
「勘違い?」
エリカさんは首をかしげる。やっぱり俺の思い過ごし?だったら、すごく恥ずかしい。
「あ、あの・・・エリカさんの話を聞いていると、その、俺、俺のこと、好きなんじゃないかな、って勘違いしちゃいそうになるんです・・・」
「・・・好き・・・?」
ああ、やっぱり勘違いなのか!?恥ずかしいとか言うレベルじゃない、と慌てだす俺の隣で、エリカさんはぽかんとした顔で「好き・・・」と繰り返し呟いていた。
「・・・ろ、ローレンツさん・・・」
「ひゃい!」
あ、噛んじゃった。なんて場合じゃない。みるみる真っ赤になるエリカさんが泣きそうな顔を向けてきた。
「わ、私、ひょっとして、さっき、すごくすごく恥ずかしいことを言ったんでしょうか!?」
「き、気づいてなかったんですか!?」
俺の方が驚いて聞き返せば、エリカさんは真っ赤な顔で頷いた。それが可愛くて、嫌われたわけじゃなかったのが嬉しくて、俺は思わず笑いを漏らしていた。
→
エリカさんはぽつりと呟いた。
「私、最近、ずっと胸がぎゅっとなって、病気じゃないかと思うんですけど、お医者様は病気じゃないって言うんです。どういうときに胸がぎゅっとなるかを考えたら原因が分かりますよ、って。それで、良く考えたんですけど、私、ローレンツさんがレジスタンスの女の人と話してるのを見て、最初に胸がぎゅっとなったんです。それから、なんだか怒りたいような、泣きたいような気持ちになって。よくよく考えたら、ローレンツさんを顕現してから、私、変なんです。今までは体が小さいことも、子供みたいな見た目も全然気にしなかったのに、最近はそれが嫌で、ちょっとづつご飯を食べる量も増やして、前は沢山ご飯食べたら気持ち悪くなってたのに、ローレンツさんと一緒だとおやつも美味しくて、あ、これはタバティエールさんがお料理上手だからかも知れないんですけど。ローレンツさんに教えてもらった本もお歌もどれも大好きになって、ローレンツさんと沢山お話できるように、もっといろんなこと知りたくなって。それなのに、最近、一緒にいるとなんだか胸がぎゅっとなったり、ドキドキして、うまくお話できなくて、だから、怖くなって・・・」
「・・・あ、あの!」
俺はいたたまれなくなって、思わず声をあげた。ああ、もう、顔が熱い。顔だけじゃない。全身から湯気が出そうだ。
「も、もう、分かりましたから・・・。は、恥ずかしいので、そのへんで・・・」
「・・・恥ずかしい?」
「・・・え?」
きょとんとするエリカさんはひょっとして、自分が言ってることがどういうことか分からないんだろうか。それとも、俺の思い過ごし?・・・じゃないと思うんだけど、多分。
「あ、あのですね、エリカさんの話を聞いていると、その、俺、勘違いしちゃいそうなんで・・・」
「勘違い?」
エリカさんは首をかしげる。やっぱり俺の思い過ごし?だったら、すごく恥ずかしい。
「あ、あの・・・エリカさんの話を聞いていると、その、俺、俺のこと、好きなんじゃないかな、って勘違いしちゃいそうになるんです・・・」
「・・・好き・・・?」
ああ、やっぱり勘違いなのか!?恥ずかしいとか言うレベルじゃない、と慌てだす俺の隣で、エリカさんはぽかんとした顔で「好き・・・」と繰り返し呟いていた。
「・・・ろ、ローレンツさん・・・」
「ひゃい!」
あ、噛んじゃった。なんて場合じゃない。みるみる真っ赤になるエリカさんが泣きそうな顔を向けてきた。
「わ、私、ひょっとして、さっき、すごくすごく恥ずかしいことを言ったんでしょうか!?」
「き、気づいてなかったんですか!?」
俺の方が驚いて聞き返せば、エリカさんは真っ赤な顔で頷いた。それが可愛くて、嫌われたわけじゃなかったのが嬉しくて、俺は思わず笑いを漏らしていた。
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