彼らの出会い
レジスタンスのメディック
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俺が最初にこの世界に来たとき、エリカさんはとても軽くて、非力な俺でも軽々と抱き上げられた。今、俺の腕の中にいる人は、そのときよりは少しだけ重くて、柔らかくて、俺はそれに妙な感慨を抱いていた。
エリカさん、ちゃんとご飯食べてるんだな、って。
「基地に着くまで落とすなよ、ローレンツ」
「は、はい!」
作戦中に倒れたエリカさんを抱き上げるように俺に指示してきたのはタバティエールさんだ。はじめ、ドライゼさんもシャスポーさんも俺がエリカさんを連れて帰ることを反対したけど、タバティエールさんとレオポルトさん、マルガリータ君が「俺じゃなきゃダメだ!」って譲らなかった。
「俺の方が体力もあるんだが・・・」というドライゼさんの言葉通り、俺は筋トレだってダメダメだし、なんでタバティエールさんたちが俺じゃなきゃダメだ、って言うのか分からない。ただ、俺の腕の中で眠るエリカさんが愛しくて、俺は絶対に安全に運ばなきゃ、って気合いを入れる。どうか、この煩い心臓の音が聞こえませんように・・・。そう願いながら、俺は基地に帰る。
ゆっくり開く瞼から覗く、大きな翡翠色の瞳。辺りを見回して、そして起き上がるから、俺は慌てて背中に腕をまわした。
「大丈夫ですか?」
「・・・ローレンツ、さん・・・?」
俺を認識したエリカさんは少しだけぼんやりして、そして、小さく、固くなった。
「あ、あの・・・」
やっぱり俺、なにかしたのかな?そう不安になる俺の腕に、小さな手が触れる。
「お、お怪我、大丈夫ですか?」
「え?」
「ろ、ローレンツさん、手当てして、って言ってくれないから、あの・・・」
「すごく心配で・・・」って小さく呟いたエリカさんに俺の心臓が高鳴る。でも、それなのに、なんで俺を避けるんだろう。それとも、俺の考えすぎなのかな?
「わ、私、余計なお世話、だったんでしょうか?でも、もし、ローレンツさんが壊れちゃったら、ってすごく怖くて。私、体ふらふらだったから、もう今しかない、って思って・・・」
エリカさんは自分の限界を分かっていて、それでも俺を手当てしてくれた?そんなことを言われたら、俺は舞い上がってしまいそうになる。
俺はエリカさんの貴銃士だから。エリカさんは優しいから、だから気遣ってくれるだけなのに。
エリカさん、ちゃんとご飯食べてるんだな、って。
「基地に着くまで落とすなよ、ローレンツ」
「は、はい!」
作戦中に倒れたエリカさんを抱き上げるように俺に指示してきたのはタバティエールさんだ。はじめ、ドライゼさんもシャスポーさんも俺がエリカさんを連れて帰ることを反対したけど、タバティエールさんとレオポルトさん、マルガリータ君が「俺じゃなきゃダメだ!」って譲らなかった。
「俺の方が体力もあるんだが・・・」というドライゼさんの言葉通り、俺は筋トレだってダメダメだし、なんでタバティエールさんたちが俺じゃなきゃダメだ、って言うのか分からない。ただ、俺の腕の中で眠るエリカさんが愛しくて、俺は絶対に安全に運ばなきゃ、って気合いを入れる。どうか、この煩い心臓の音が聞こえませんように・・・。そう願いながら、俺は基地に帰る。
ゆっくり開く瞼から覗く、大きな翡翠色の瞳。辺りを見回して、そして起き上がるから、俺は慌てて背中に腕をまわした。
「大丈夫ですか?」
「・・・ローレンツ、さん・・・?」
俺を認識したエリカさんは少しだけぼんやりして、そして、小さく、固くなった。
「あ、あの・・・」
やっぱり俺、なにかしたのかな?そう不安になる俺の腕に、小さな手が触れる。
「お、お怪我、大丈夫ですか?」
「え?」
「ろ、ローレンツさん、手当てして、って言ってくれないから、あの・・・」
「すごく心配で・・・」って小さく呟いたエリカさんに俺の心臓が高鳴る。でも、それなのに、なんで俺を避けるんだろう。それとも、俺の考えすぎなのかな?
「わ、私、余計なお世話、だったんでしょうか?でも、もし、ローレンツさんが壊れちゃったら、ってすごく怖くて。私、体ふらふらだったから、もう今しかない、って思って・・・」
エリカさんは自分の限界を分かっていて、それでも俺を手当てしてくれた?そんなことを言われたら、俺は舞い上がってしまいそうになる。
俺はエリカさんの貴銃士だから。エリカさんは優しいから、だから気遣ってくれるだけなのに。