彼らの出会い
レジスタンスのメディック
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神様は上げて落とすのが上手だ。
俺は、走り去ったエリカさんを呆然と眺めていた。俺、なにかしたかな?ただ話しかけただけのはずなのに。
ただ、エリカさんが言ってた、イエヤスさんの国の話が載った本を見つけたから、一緒に読みませんか、って誘いたかっただけなのに。
ちょっと前に、エリカさんが言ってくれた「俺と一緒だと緊張しない」って言葉がすごく嬉しくて、エリカさんのことが、前よりずっとずっと好きになって、それなのに、最近エリカさんは俺を避けてる気がする。
俺にいたらないことがあるなら、ちゃんと言って欲しいんだけど・・・。
しゅんとうなだれた俺は、その後言い渡された作戦に少し戸惑った。
エリカさんが同行する、ちょっと大がかりな作戦。確かに俺は絶対高貴になれるようにはなったけど、そんな作戦に俺なんかが参加して良いんだろうか・・・。しかも、俺はエリカさんに嫌われたみたいだし・・・。って考えて、俺は「まさか」と思った。エリカさんは俺を嫌いになったから、俺を敢えて危険な作戦に出すのかな・・・。もし、俺が倒れてもエリカさんは平気だから・・・。
「うわぁぁぁぁ!ダメだぁ!」
こんなこと考えてちゃダメだ、って。エリカさんを疑っちゃダメだ、って、わかってるのに。でも、考えちゃダメだ、って思えば思うほど、ますます俺の頭はこんがらがって、結局寝不足のまま、俺は作戦の朝を迎えた。
標的は敵の輸送庫。警備は厳重だけど、あれを奪えば敵の食糧が手に入る。弾薬や、薬もあるという情報も入っている。これを奪えれば、レジスタンスだけじゃない。街の人にだって有益なんだ。俺は雑念を振り落とすように大きく息を吐いた。
戦況は上々。ただ、皆無傷ってわけにはいかなくて、俺も、体にいくつかの傷を負った。もし、手当てを頼んだら、エリカさんは手当てしてくれるんだろうか・・・。拒否されるのが怖くて、手当てをお願いできない俺の背中を、小さな何かが拘束した。
「ローレンツさん・・・」
振り返った俺の視界に入るのは、泣きそうな顔のエリカさんで、戸惑う俺にエリカさんは少し震えながら「手当てを・・・」と言う。
「て、手当てをさせてください!」
あ、手当てしてくれるんだ・・・。なんて、なんだか他人事みたいに考えていたら、エリカさんの手が俺に触れる。温かくて、気持ち良いなにかが流れて、傷の痛みがなくなっていく。
「ありがとうございます、エリカさん・・・って、エリカさん!?」
ああ、そうだ。エリカさんは俺たちを手当てすると、体力を消耗しちゃうんだ。エリカさんは自分が倒れることを分かっていながら、俺を手当てしてくれたのかな・・・。なんて考えたら、変に不安になっていた俺を殴りたくなった。俺はなんでエリカさんを疑っていたんだろう。そんなことを考えている俺に、一緒に作戦に参加していたタバティエールさんが俺に声をかけてきた。
俺は、走り去ったエリカさんを呆然と眺めていた。俺、なにかしたかな?ただ話しかけただけのはずなのに。
ただ、エリカさんが言ってた、イエヤスさんの国の話が載った本を見つけたから、一緒に読みませんか、って誘いたかっただけなのに。
ちょっと前に、エリカさんが言ってくれた「俺と一緒だと緊張しない」って言葉がすごく嬉しくて、エリカさんのことが、前よりずっとずっと好きになって、それなのに、最近エリカさんは俺を避けてる気がする。
俺にいたらないことがあるなら、ちゃんと言って欲しいんだけど・・・。
しゅんとうなだれた俺は、その後言い渡された作戦に少し戸惑った。
エリカさんが同行する、ちょっと大がかりな作戦。確かに俺は絶対高貴になれるようにはなったけど、そんな作戦に俺なんかが参加して良いんだろうか・・・。しかも、俺はエリカさんに嫌われたみたいだし・・・。って考えて、俺は「まさか」と思った。エリカさんは俺を嫌いになったから、俺を敢えて危険な作戦に出すのかな・・・。もし、俺が倒れてもエリカさんは平気だから・・・。
「うわぁぁぁぁ!ダメだぁ!」
こんなこと考えてちゃダメだ、って。エリカさんを疑っちゃダメだ、って、わかってるのに。でも、考えちゃダメだ、って思えば思うほど、ますます俺の頭はこんがらがって、結局寝不足のまま、俺は作戦の朝を迎えた。
標的は敵の輸送庫。警備は厳重だけど、あれを奪えば敵の食糧が手に入る。弾薬や、薬もあるという情報も入っている。これを奪えれば、レジスタンスだけじゃない。街の人にだって有益なんだ。俺は雑念を振り落とすように大きく息を吐いた。
戦況は上々。ただ、皆無傷ってわけにはいかなくて、俺も、体にいくつかの傷を負った。もし、手当てを頼んだら、エリカさんは手当てしてくれるんだろうか・・・。拒否されるのが怖くて、手当てをお願いできない俺の背中を、小さな何かが拘束した。
「ローレンツさん・・・」
振り返った俺の視界に入るのは、泣きそうな顔のエリカさんで、戸惑う俺にエリカさんは少し震えながら「手当てを・・・」と言う。
「て、手当てをさせてください!」
あ、手当てしてくれるんだ・・・。なんて、なんだか他人事みたいに考えていたら、エリカさんの手が俺に触れる。温かくて、気持ち良いなにかが流れて、傷の痛みがなくなっていく。
「ありがとうございます、エリカさん・・・って、エリカさん!?」
ああ、そうだ。エリカさんは俺たちを手当てすると、体力を消耗しちゃうんだ。エリカさんは自分が倒れることを分かっていながら、俺を手当てしてくれたのかな・・・。なんて考えたら、変に不安になっていた俺を殴りたくなった。俺はなんでエリカさんを疑っていたんだろう。そんなことを考えている俺に、一緒に作戦に参加していたタバティエールさんが俺に声をかけてきた。