天星"てんせい"の守護者【リング争奪戦編】
主人公の名前変更
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「お待たせしました!!!!」
ハァハァと息も絶え絶えに並中の門を潜り叫ぶ。ビアンキさんとの修行が白熱し過ぎて、準備に手間取ってしまった。
私が着いた頃には既にツーくんたちの姿があって。
「ミツ、」
久方振りに見る兄の姿・表情はなんとも言えないものだった。
「ごめん、なさい、遅れて…」
「あ、いや…」
晴れの戦いの日以降、ちゃんと仲直りもできず、会うことなかったためすれ違い続きで今を迎えている。きっと彼はあの日のことを思い出して上手く言葉が出ないのだろう。
それは、私も同じ。
「光奈ちゃん」
「妹様っ」
不安そうな獄寺さんや山本先輩の顔を見ながら、私はシャキッと立ち上がると「大丈夫です、やれます!」と目の前に居るみんなと自分に宣言する。
「制限時間内に沢田様側の天星の守護者の姿が見えましたので此度の対戦を認めます」
「それでは会場へ案内します。ついて来てください」
淡々とことを進めるチェルベッロの二人。
有無を言わせない空気に話したいことがあってもそんな気にはなれなくて、どこか苦虫を潰したような表情を浮かべるツーくんの横を目も合わせず通り過ぎる。
・
・
チェルベッロの二人についてやって来たのは並盛中学本校舎。明かりひとつ点いていない本校舎を見上げ、これから始まろうとしている戦いに固唾を飲んだ。
「あれ?来てんじゃん。逃げたんかと思った」
しししっ、と笑い声が聞こえて声がする方に顔を向けるとそこにはヴァリアーの面々が。ザンザスとかいう人もこの戦いを見に来てるみたいで、私を一瞥すると薄らと笑みを浮かべる。
「無謀だと言うのに」
たくさんの傘を背中に挿してる男の人がボソリと呟く。それに獄寺さんが怒って噛み付こうとするのをツーくんが慌てて止めていた。
無謀かどうかは、やってみないと分からないよ。
ひとり胸の中でそう呟いてチェルベッロの二人へと顔を向けた。
「今宵の戦闘フィールドはこちらー…ダクネスラビリンス」
「この戦いでは、明かりの灯らない並盛中学本校舎ー…ダクネスラビリンスにて両守護者がそれぞれ指定された場所から互いを探し出し、リングを奪い合ってもらいます」
「なお、此度のフィールドでは明かりが点かない以外に特殊な構造はありません。自身の五感と窓から差し込む月明かりを頼りに互いを探し合い、リングを奪い合ってください」
「なんか、すっごい単純…」
「天星の守護者は7つを守護する守護者だ。どんな状況でも臨機応変に対応できて当たり前、ということだろ」
校舎を見上げ、みんなの話を聞いていたツーくんが不安そうな顔をしてこちらへと向くのが分かる。
ふと思い返すのはケンカしたあの日のツーくんの言葉。
『ミツは関係ないんだよ』
『ミツがこんなことに巻き込まれる必要なんてないんだよ!』
『オレはミツを危険な目に!』
今なら分かる。ビアンキさんが獄寺さんを心配してたように…ツーくんも、私を心配してああ言ってくれたんだってこと。
きっと立場が逆なら、私も同じことをしてた。
だから…だからこそ、そんなツーくんの。
ツーくんたちみんなの、力になりたいんだ。
「見ててツーくん。私、負けないから」
私を見つめるツーくんを真っ直ぐに見つめ返して、告げる。私の意思はもう揺るがない。
この戦いで私の思いを全部ぶつけて伝えるんだ。
そして、あわよくば認めてもらいたい。
「行ってきます!!」
この戦いを見守ってくれるみんなに大きく言って、私は校舎の中へと足を運んだ。
-続く-
ハァハァと息も絶え絶えに並中の門を潜り叫ぶ。ビアンキさんとの修行が白熱し過ぎて、準備に手間取ってしまった。
私が着いた頃には既にツーくんたちの姿があって。
「ミツ、」
久方振りに見る兄の姿・表情はなんとも言えないものだった。
「ごめん、なさい、遅れて…」
「あ、いや…」
晴れの戦いの日以降、ちゃんと仲直りもできず、会うことなかったためすれ違い続きで今を迎えている。きっと彼はあの日のことを思い出して上手く言葉が出ないのだろう。
それは、私も同じ。
「光奈ちゃん」
「妹様っ」
不安そうな獄寺さんや山本先輩の顔を見ながら、私はシャキッと立ち上がると「大丈夫です、やれます!」と目の前に居るみんなと自分に宣言する。
「制限時間内に沢田様側の天星の守護者の姿が見えましたので此度の対戦を認めます」
「それでは会場へ案内します。ついて来てください」
淡々とことを進めるチェルベッロの二人。
有無を言わせない空気に話したいことがあってもそんな気にはなれなくて、どこか苦虫を潰したような表情を浮かべるツーくんの横を目も合わせず通り過ぎる。
・
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チェルベッロの二人についてやって来たのは並盛中学本校舎。明かりひとつ点いていない本校舎を見上げ、これから始まろうとしている戦いに固唾を飲んだ。
「あれ?来てんじゃん。逃げたんかと思った」
しししっ、と笑い声が聞こえて声がする方に顔を向けるとそこにはヴァリアーの面々が。ザンザスとかいう人もこの戦いを見に来てるみたいで、私を一瞥すると薄らと笑みを浮かべる。
「無謀だと言うのに」
たくさんの傘を背中に挿してる男の人がボソリと呟く。それに獄寺さんが怒って噛み付こうとするのをツーくんが慌てて止めていた。
無謀かどうかは、やってみないと分からないよ。
ひとり胸の中でそう呟いてチェルベッロの二人へと顔を向けた。
「今宵の戦闘フィールドはこちらー…ダクネスラビリンス」
「この戦いでは、明かりの灯らない並盛中学本校舎ー…ダクネスラビリンスにて両守護者がそれぞれ指定された場所から互いを探し出し、リングを奪い合ってもらいます」
「なお、此度のフィールドでは明かりが点かない以外に特殊な構造はありません。自身の五感と窓から差し込む月明かりを頼りに互いを探し合い、リングを奪い合ってください」
「なんか、すっごい単純…」
「天星の守護者は7つを守護する守護者だ。どんな状況でも臨機応変に対応できて当たり前、ということだろ」
校舎を見上げ、みんなの話を聞いていたツーくんが不安そうな顔をしてこちらへと向くのが分かる。
ふと思い返すのはケンカしたあの日のツーくんの言葉。
『ミツは関係ないんだよ』
『ミツがこんなことに巻き込まれる必要なんてないんだよ!』
『オレはミツを危険な目に!』
今なら分かる。ビアンキさんが獄寺さんを心配してたように…ツーくんも、私を心配してああ言ってくれたんだってこと。
きっと立場が逆なら、私も同じことをしてた。
だから…だからこそ、そんなツーくんの。
ツーくんたちみんなの、力になりたいんだ。
「見ててツーくん。私、負けないから」
私を見つめるツーくんを真っ直ぐに見つめ返して、告げる。私の意思はもう揺るがない。
この戦いで私の思いを全部ぶつけて伝えるんだ。
そして、あわよくば認めてもらいたい。
「行ってきます!!」
この戦いを見守ってくれるみんなに大きく言って、私は校舎の中へと足を運んだ。
-続く-
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