天星"てんせい"の守護者【リング争奪戦編】
主人公の名前変更
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晴れの戦いから雷、嵐、雨…と時間は止まることなく流れ続け霧戦を迎える。
霧の守護者の戦いはマーモンというリボーンと同じような背格好の赤ん坊と、クローム髑髏という黒曜中の制服を着た女の子。
ミツと同じ女の人が霧の守護者に…と思っていたが、彼女から感じる妙な雰囲気にやっぱりなんか違うんだよ、と自分に言い聞かせながら戦いを見守った。結果はクローム髑髏の勝利ー…と言うのも、実際のところ、この勝負の途中で六道骸が現れたんだ。圧倒的な力差で彼が勝った、勝ってくれたというものだった。
それに相手のマーモンってヤツは実際アルコバレーノの一人であるバイパーだったという話だし、今回の戦いもなんだか内容がてんこ盛りだった気がする。
*
「ていうか、明日天星の守護者の戦いって…!」
霧戦の帰り道ー…オレと獄寺くん、山本とリボーンの4人で歩く中、話題になったのは明日の戦いについて。
「いよいよ妹様の…」
「光奈ちゃんとはなにか話、したのか?」
「あ、いや…」
晴れの守護者の戦いの日以降、完全にミツとの接点を断たれ、すれ違いばかりが続いていた。話をしようにもミツもオレも修行続きだし、あの日からミツはそれぞれの戦いを見にも来なくなった。
脳裏に過ぎるのは、最後に会話したあの時。
ミツの放った心の叫び。
『関係ないって突き放さないで!!私だって、みんなの力になりたい…!!選ばれたんだよ?!天星の守護者に!!私、選ばれたの!!』
『ツーくんたちが頑張って、私だけが頑張らないなんてイヤ!!』
彼女の叫びは今もオレの胸に深く突き刺さり残っている。この言葉になんて返せばよかったのか、なんて返せばミツを何も知らない平和な世界へ送り戻せたのか…未だ頭の中でうだうだ考えている。
完全に言葉を失うオレに、獄寺くんと山本もかける言葉がないみたいで、しばらくオレたちの足音だけが静かに響いていた。
「あのさ、明日のノーニスってヤツのこと何か知らね??」
そんな中、山本が突然話を切り出す。そう言えばそうだ、と思い出すかのようにリボーンの方へ顔を向けると「ザンザスの弟、だな」とだけ答えた。
「え、それだけ…?」
続いて出てこない情報にオレは少し拍子抜けして、リボーンに問い掛ける。リボーンは表情をあまり変えないであぁ、と答えた。
「あいつはヴァリアーの中でも情報が少ねーんだ。どういう人物でどういう戦い方をするのかもオレには分からねー」
「リボーンにも分からないって…」
「それってさ、光奈ちゃんには勝機はあるってことか??」
「確かに…!!情報がないならそいつが弱いって可能性も十分…」
「それはねーな」
獄寺くんの言葉に被せるようにリボーンが言う。帽子を深く被ったリボーンの表情は凄く真剣な目をしていて、正直なにをどう思っているのか分からない。
「情報がないにしろ、アイツもヴァリアーの一人だ。それにザンザスの弟となれば実力は相当だろ」
「それじゃあ、ミツは…」
「……それは、アイツ次第だ」
ボソッと重く呟くリボーンにそれ以上の言葉が見つからず、オレたちは無言のまま帰り道を歩き続けた。
・
・
そして、迎える天星戦ー…今日も結局ミツとは一度も会うことなく天星の戦いを迎えることとなった。学校に向かえばひと足先に獄寺くんと山本、京子ちゃんのお兄さん、バジルくんが揃っていてオレを見るなりみんな表情を暗くして力なく迎え入れてくれた。
「ミツ、は?」
「まだ来ておらんぞ」
「まさか、今晩が天星の戦いだと言うことを知らないのでは…」
「それはねーぞ。オレからビアンキに伝えてんだ、ちゃんと話はいっているはずだ」
「光奈ちゃんが修行に行ってれば…だよな」
山本の一言でさらに場の空気が重くなる。
ミツがこのまま来なければきっとオレたちの不戦敗で、天星のリングはヴァリアー側の物になる…個数的には向こうが優勢になるが、例えそうなったとしてもこの後には雲雀さんが控える雲戦があるわけで。
負けてもきっと、雲雀さんがどうにかしてくれる…なんてひとりでそう考えてしまう。
むしろこの戦いにミツが来て欲しくない、なんて。
「沢田様側の準備はまだでしょうか」
「えっ」
突然、声が降ってかかる。顔を上げればチェルベッロがいつものような淡々とした雰囲気でオレたちの前に立っていた。
「ヴァリアー側の準備はもう整っております」
「あ…えっと…」
「では、あと3分お待ちします。それまでに沢田様側の天星の守護者が現れなければこの試合を棄権とみなし、天星のリングをヴァリアー側へとお渡しします」
「………」
「沢田…」
「10代目…」
「沢田殿…」
「ツナ…」
みんなの視線がオレへと集う。
なにも言えないし、なにも返せない。だってオレはこの戦いにミツを参加させたくないから。
そうなれば不利になるって分かっていても…どうしても、この世界にミツ遠ざけていたいんだ。
無言の時間が続く。
「残りあと1分」
「………」
「残りあと10…9…8…7…6……」
「………………」
「5……4………」
「お待たせしました!!!!」
「「「「!!!!」」」」
残り3秒を切る手前、久しく聞く声が沈黙の空間を切り裂いた。勢いよく振り返った先ー…そこには既にボロボロのミツが息を切らしながら立っていたんだ。
霧の守護者の戦いはマーモンというリボーンと同じような背格好の赤ん坊と、クローム髑髏という黒曜中の制服を着た女の子。
ミツと同じ女の人が霧の守護者に…と思っていたが、彼女から感じる妙な雰囲気にやっぱりなんか違うんだよ、と自分に言い聞かせながら戦いを見守った。結果はクローム髑髏の勝利ー…と言うのも、実際のところ、この勝負の途中で六道骸が現れたんだ。圧倒的な力差で彼が勝った、勝ってくれたというものだった。
それに相手のマーモンってヤツは実際アルコバレーノの一人であるバイパーだったという話だし、今回の戦いもなんだか内容がてんこ盛りだった気がする。
*
「ていうか、明日天星の守護者の戦いって…!」
霧戦の帰り道ー…オレと獄寺くん、山本とリボーンの4人で歩く中、話題になったのは明日の戦いについて。
「いよいよ妹様の…」
「光奈ちゃんとはなにか話、したのか?」
「あ、いや…」
晴れの守護者の戦いの日以降、完全にミツとの接点を断たれ、すれ違いばかりが続いていた。話をしようにもミツもオレも修行続きだし、あの日からミツはそれぞれの戦いを見にも来なくなった。
脳裏に過ぎるのは、最後に会話したあの時。
ミツの放った心の叫び。
『関係ないって突き放さないで!!私だって、みんなの力になりたい…!!選ばれたんだよ?!天星の守護者に!!私、選ばれたの!!』
『ツーくんたちが頑張って、私だけが頑張らないなんてイヤ!!』
彼女の叫びは今もオレの胸に深く突き刺さり残っている。この言葉になんて返せばよかったのか、なんて返せばミツを何も知らない平和な世界へ送り戻せたのか…未だ頭の中でうだうだ考えている。
完全に言葉を失うオレに、獄寺くんと山本もかける言葉がないみたいで、しばらくオレたちの足音だけが静かに響いていた。
「あのさ、明日のノーニスってヤツのこと何か知らね??」
そんな中、山本が突然話を切り出す。そう言えばそうだ、と思い出すかのようにリボーンの方へ顔を向けると「ザンザスの弟、だな」とだけ答えた。
「え、それだけ…?」
続いて出てこない情報にオレは少し拍子抜けして、リボーンに問い掛ける。リボーンは表情をあまり変えないであぁ、と答えた。
「あいつはヴァリアーの中でも情報が少ねーんだ。どういう人物でどういう戦い方をするのかもオレには分からねー」
「リボーンにも分からないって…」
「それってさ、光奈ちゃんには勝機はあるってことか??」
「確かに…!!情報がないならそいつが弱いって可能性も十分…」
「それはねーな」
獄寺くんの言葉に被せるようにリボーンが言う。帽子を深く被ったリボーンの表情は凄く真剣な目をしていて、正直なにをどう思っているのか分からない。
「情報がないにしろ、アイツもヴァリアーの一人だ。それにザンザスの弟となれば実力は相当だろ」
「それじゃあ、ミツは…」
「……それは、アイツ次第だ」
ボソッと重く呟くリボーンにそれ以上の言葉が見つからず、オレたちは無言のまま帰り道を歩き続けた。
・
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そして、迎える天星戦ー…今日も結局ミツとは一度も会うことなく天星の戦いを迎えることとなった。学校に向かえばひと足先に獄寺くんと山本、京子ちゃんのお兄さん、バジルくんが揃っていてオレを見るなりみんな表情を暗くして力なく迎え入れてくれた。
「ミツ、は?」
「まだ来ておらんぞ」
「まさか、今晩が天星の戦いだと言うことを知らないのでは…」
「それはねーぞ。オレからビアンキに伝えてんだ、ちゃんと話はいっているはずだ」
「光奈ちゃんが修行に行ってれば…だよな」
山本の一言でさらに場の空気が重くなる。
ミツがこのまま来なければきっとオレたちの不戦敗で、天星のリングはヴァリアー側の物になる…個数的には向こうが優勢になるが、例えそうなったとしてもこの後には雲雀さんが控える雲戦があるわけで。
負けてもきっと、雲雀さんがどうにかしてくれる…なんてひとりでそう考えてしまう。
むしろこの戦いにミツが来て欲しくない、なんて。
「沢田様側の準備はまだでしょうか」
「えっ」
突然、声が降ってかかる。顔を上げればチェルベッロがいつものような淡々とした雰囲気でオレたちの前に立っていた。
「ヴァリアー側の準備はもう整っております」
「あ…えっと…」
「では、あと3分お待ちします。それまでに沢田様側の天星の守護者が現れなければこの試合を棄権とみなし、天星のリングをヴァリアー側へとお渡しします」
「………」
「沢田…」
「10代目…」
「沢田殿…」
「ツナ…」
みんなの視線がオレへと集う。
なにも言えないし、なにも返せない。だってオレはこの戦いにミツを参加させたくないから。
そうなれば不利になるって分かっていても…どうしても、この世界にミツ遠ざけていたいんだ。
無言の時間が続く。
「残りあと1分」
「………」
「残りあと10…9…8…7…6……」
「………………」
「5……4………」
「お待たせしました!!!!」
「「「「!!!!」」」」
残り3秒を切る手前、久しく聞く声が沈黙の空間を切り裂いた。勢いよく振り返った先ー…そこには既にボロボロのミツが息を切らしながら立っていたんだ。