天星"てんせい"の守護者【リング争奪戦編】
主人公の名前変更
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「ぐッ!!」
殴られる衝撃を吸収しきれないまま、勢い良く吹っ飛ばされて昨日のように大木へ体を思い切りぶつける。
一夜明けて思ったのは、いくら私が逃げの姿勢をとったって時間や戦いは待ってくれないということ。待ってくれないって分かってるから、本当は行きたくないと言う邪な気持ちに無理やり鞭を打って、ビアンキさんとの修行へやって来た。やって来た手前、邪な気持ちが邪魔してか見ての通り私は彼女にコテンパンにやられている。
しっかりと立つのもままならなくてフラフラと木を這いながら、ようやく立ち上がると眉間に青筋を立てたビアンキさんが真っ直ぐに私を見下ろしていた。
「どうしたの光奈。昨日と動きが全く違うわよ」
「ッ」
昨日、と言って思い出すのは晴れの守護者同士の初戦。自分が思い描いていた理想と、実際に目で見た現実とのギャップに打ちひしがれたー…あの戦い。
「見に行ったんでしょ。最初の戦い」
「…」
「どうだったの」
どうだったの、と問われ答えが出ない。あの戦いで学んだのは"恐怖"という二文字。
「…光奈?」
何も言わない私にビアンキさんが少し心配してくれているのか声色を優しく変える。それだけでなぜか無性に泣きたくなって、目元に涙を滲ませ私は立ち上がった。
今日は、帰る。
この思いがきちんと言葉になったのかは分からないが、ビアンキさんに背を向けて走って行く私を彼女は引き止めはしなかった。
*
家に帰ってすぐに自室へ籠る。
布団に丸まってただただ時間が過ぎるのを待った。
「光奈、時間だぞ」
随分と経ってからリボーンくんの声が聞こえる。しかし、その声に反応を示すことなく私は自室に残ることを選んだ。
行きたくない。
心がそう訴えている。
気付けばリボーンくんもツーくんもランボくんも居なくなっていて、夜中一人でリビングへ降りるとママが作ってくれた晩御飯が私の分だけラップして残されてあった。
-続く-
殴られる衝撃を吸収しきれないまま、勢い良く吹っ飛ばされて昨日のように大木へ体を思い切りぶつける。
一夜明けて思ったのは、いくら私が逃げの姿勢をとったって時間や戦いは待ってくれないということ。待ってくれないって分かってるから、本当は行きたくないと言う邪な気持ちに無理やり鞭を打って、ビアンキさんとの修行へやって来た。やって来た手前、邪な気持ちが邪魔してか見ての通り私は彼女にコテンパンにやられている。
しっかりと立つのもままならなくてフラフラと木を這いながら、ようやく立ち上がると眉間に青筋を立てたビアンキさんが真っ直ぐに私を見下ろしていた。
「どうしたの光奈。昨日と動きが全く違うわよ」
「ッ」
昨日、と言って思い出すのは晴れの守護者同士の初戦。自分が思い描いていた理想と、実際に目で見た現実とのギャップに打ちひしがれたー…あの戦い。
「見に行ったんでしょ。最初の戦い」
「…」
「どうだったの」
どうだったの、と問われ答えが出ない。あの戦いで学んだのは"恐怖"という二文字。
「…光奈?」
何も言わない私にビアンキさんが少し心配してくれているのか声色を優しく変える。それだけでなぜか無性に泣きたくなって、目元に涙を滲ませ私は立ち上がった。
今日は、帰る。
この思いがきちんと言葉になったのかは分からないが、ビアンキさんに背を向けて走って行く私を彼女は引き止めはしなかった。
*
家に帰ってすぐに自室へ籠る。
布団に丸まってただただ時間が過ぎるのを待った。
「光奈、時間だぞ」
随分と経ってからリボーンくんの声が聞こえる。しかし、その声に反応を示すことなく私は自室に残ることを選んだ。
行きたくない。
心がそう訴えている。
気付けばリボーンくんもツーくんもランボくんも居なくなっていて、夜中一人でリビングへ降りるとママが作ってくれた晩御飯が私の分だけラップして残されてあった。
-続く-