18話
夢小説設定
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やっぱり関西の芸人と似たノリだ、と呆れながら扉の合言葉を聞いて思っていた浅葱は部屋を入って少し後悔した。
肥えた男が酒を片手に待ち構えてこちらをねっとりと眺めてくる。
口から酒をたらし、グへへと不気味な笑いをする男にゾワリと鳥肌がたった。
これは苦手とかの問題じゃなく、生理的に受け付けない人種だ。
あまりの出迎えに固まった浅葱の肩を諦めろとばかりに叩き、頭の合格サインが出るとここまで連れてきた男は退出してしまった。
部屋に二人っきりになり、ヒクリと頬をひきつらせる。
「……あなたがお頭?」
「顔よし、体つきよし、なによりその目。そそられるわ。全てわいの好みや~」
「…………」
人の話をきかないばかりか、鼻を伸ばしじろじろと見てくる頭に少し現実逃避がしたくなってしまった。
(でも美朱や柳宿が来なくてよかったかもしれないわね…)
聞き出すどころか、一発でノックアウトしそうだ。相手を。
「……少し聞きたいことがあるんです。あなたの手下の中に身体に『字』を持った方いませんか?」
「声も好みや~」
……全然聞いてない。
「あの…人探しを手伝って貰いたいんですけど…」
「ゲヘへ、わいの言うことを聞いたら教えてやってもええで」
「え…?きゃっ!」
トンと軽く身体を押され、拘束されている浅葱は抵抗すら出来ず床に倒される。
衝撃に息を詰まらせた浅葱は、近くに酒気を感じ目を開けた。
ニヤニヤと口許をだらしなく緩ませ、頭が馬乗りになっているのに気づく。
とっさに身をよじるが、腕を固定された状態では左右に揺れるだけで逃げ出すことは出来そうにない。
万事休す。山賊というからには、こういった事も含まれていると分かっていたはずなのに、それが自身にも降りかかろうとは思ってもいなかった。
この世界に来るまでに出会ってきた男性には、あからさまに可愛げのない女だと言わんばかりな対応をされてしたから、こうして性の対象として見られているなどと考えも及ばずのこのこついてきてしまった。
下っ端をリーダー格と間違えたり、読みを外したりと、己のあまさに嫌気がさす。
「かわいがってやるさかい、イイ声で啼いてくれや。そしたら教えてやるで」
そう言うと、浅葱の服に手をかけ勢いよく胸元をはだけさせる。
辛うじて襟元が腕にかかり、胸が丸見えになるようなことにはならなかったが、それもでも、鳥肌をたて嫌悪感と恐怖に身体を強ばらせた。