17話
夢小説設定
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浅葱を部屋に送り届け、女官に湯を運んでもらい布で身を清めていた手を止め自分の鎖骨に手を這わせる。
浅葱のここには赤い石が埋め込まれていた。
彼女はそれに恐怖を感じていたようで、安心させるように声をかけたが、本当は自分もかなり困惑していた。
徐々に徐々に自分の知らない浅葱になっていく。
朱雀廟から現れた少女を気まぐれに助けたことが出会い。
無表情に見えて感情豊かで、でも遠慮がちな子で、それでもごく普通の少女。
そんな子が『神』と言われるモノに作り替えられて行くように思えた。
訳のわからない『役目』。
それを制御する『紅い石』。
次は………?
『鬼宿ー!?』
――ガタンッ
物思いに耽っていた柳宿は、美朱の声に引き戻され思わずビクリと体が震えてしまった。
辛うじて水は溢さなかったが心臓には悪い。
また鬼宿がなにかしたのかしらとため息を一つ吐き出すと柳宿は立ち上がり部屋を出ていった。
柳宿が部屋を出たときと同じ頃、美朱の叫びに目を細めた浅葱もまた部屋を出ていた。
もしかしたら昨日の騒動で鬼宿に何かあったのかもしれない。
浅葱のその心配は現実に起こってしまった。
鬼宿は単身倶東に乗り込み、内部で戦を止めている間に残りの七星士を集めてくれと書き置きを残し消えていた。
必ず戻ると添えて。
必死に嘘だといい募る美朱に、書き置きを読み上げていた星宿は無言で美朱の言葉を否定する。
美朱はそれを見て踵を返すと後ろにいた浅葱の肩に額を押し付け「……ウソつき……」と呟いた。
彼女に頭を押し付けられた浅葱は、無言でずっと美朱の頭を撫で続けていた。
そんな二人に誰も声をかけることが出来なかった。
それから数時間後、七星士を集めるために美朱たちは旅に出ていった。悲しみや悔しさをひた隠しして。