第十二話
夢小説設定
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それから無陀野と共に真澄達と合流して、桃を迎え討つための作戦会議が実施された。
「真澄隊長!」
会議が終わった頃、隊員の一人が真澄に声をかける。
「最低限、持っていける資料等まとめました」
「したら残りは処分してお前ら隊員は別アジトに移動しろ。それと一つ頼みがある」
「はい?」
真澄はその隊員にあることを頼んだ。
隊員が立ち去ると、四季が声をかける。
「俺らも移動か?」
「つまんねーな」
「お前らには働いてもらう。糸口になる半グレを捜す仕事だ。桃と繋がる"関東ナッツ連合"はいくつかの店を経営してる。どっかに溜まってる可能性は高いけど、こっちは人手が足りねぇ。だから二人一組にバラけて半グレどもを捜してもらう」
「皇后崎は?」
「あいつには外れてもらう。あいつは他の隊員と移動してもらう。どんな能力かけられてるかわからねぇからな」
皇后崎は、桃の能力への対処として目隠しと防音のイヤーマフがされて身動きが取れない状態でいる。
可哀想だが、これ以上被害を広げないためであるし、本人も了承していた。
「なるほど!よろしくな、帆稀!」
「は…はい…!」
四季はペアになった屛風ヶ浦に嬉しそうに声をかける。
相変わらず屏風ヶ浦はオロオロしていた。
「もし足を引っ張ってると思ったら、その瞬間いない者としてください…」
「なんて無駄のない土下座…!」
彼女はスススと流れるような動作でその場に土下座する。
慣れた動作に四季が衝撃を受けていると、彼のスマホが鳴った。
「神門?」
『…!』
神門と聞いて命は僅かに顔をしかめる。
四季が通話に出ると、彼女はスマホに耳を近づけた。
(あ、ナツ君?急にごめんね。ちょっと会って話したいことがあるんだけど、今から会えない?)
「え?今?今はちょっと無理だな」
当然である。
今から半グレを捜すのに、自分だけサボるわけにはいかない。
(忙しい?何してんの?)
「あーちょっと色々な…!」
(え?言えないことしてんの…?)
「いや…そういうわけじゃない…けどまぁ…」
『……』
本当のことを言えず戸惑う四季を見つめながら、命は神門という青年に不信感を募らせていた。
そんな時、真澄が声をかける。
「もう行くぞ!」
「悪い!行かなきゃ!また連絡するよ!」
(ナツ君!?もしもし!?)
神門が呼びかけているにも関わらず、四季は通話を切った。
『…大丈夫?』
「おう、大丈夫大丈夫!心配ねぇって!」
四季はカラリと笑うが、命は不安を拭えなかった。
そしてある決断をする。
『…私、四季君達について行っていい?』
「いいけど…なんで?」
『ちょっと気になることがあって』
四季は深くは考えていない様子で同行を受け入れてくれた。
屈託のない笑顔が今の命には苦しかった。
……_____。
地上に出ると、総出で半グレの捜索が行われる。
(半グレどもはあらゆる店や土地を持ってる!どこにいるか謎だ!けど必ず見つける!半グレどもが重要な糸口になる!探せ)
真澄の指示の元、捜索が続けられるが半グレらしき人物は1人も見当たらなかった。
「ダメだ!どこにもいねぇじゃん!」
「表に情報が出てない所にいるかもですね…あぁ…口出してすみません…」
「じゃあ捜しようがねぇじゃん、クソが…」
「はい、クソです…すみません、死にます…」
「帆稀に言ったんじゃねぇぞ!?」
ただ時間だけが過ぎていくことに苛立ちを覚え始める四季。
彼はまた神門に頼ろうとスマホを取り出すが…。
ス…
「!!」
『神門って子に頼るつもり?』
同行していた命がその手を止める。
「だって…このままじゃ見つかんねぇし」
『そもそも、あの男の子信用できるの?本当に警察かも疑わしいし』
その瞬間、四季の手が無遠慮に命の肩を掴んだ。
「神門を疑うのかよ!?」
『桃太郎はね、私達と違って権力がある。警察に成りすますぐらい容易いのよ』
「違う!神門は関係ない!」
四季は啖呵を切ると、命が止める間もなく神門に電話をかける。
命はその様子を歯がゆい思いで傍観していた。
(関東ナッツ連合?)
「本っっ当にわりぃけどどこにいるか調べられねぇ?」
(急に電話切れたと思ったら…)
「マジでごめん!頼んでばっかで」
(……)
「居場所調べてくんねぇか?」
(いいよ。捜してみるよ。わかったらラインする)
しばしの無言の後、神門は了承した。
電話が切られると、四季は複雑な表情を浮かべる命を見る。
『よっぽどあの子が気に入ったのね』
「チヨ先がなんと言おうと、俺は神門を信じる!」
『困った子ね…』
意地を張る四季に命はため息をつく。
仕方なく、神門からの返事を待つことになった。
