第十一話
夢小説設定
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皇后崎は焦りながらも、自分を拉致した桃太郎が一般人を人質にとったことをみんなに説明した。
「なるほど、お前を拉致した奴が人質をとってる…か」
「そうだ。わかったろ、時間がない」
「待てガキ、聞きたいことが色々ある。すぐに事情聴取だ。子供の方はこっちで対処する、テメェは動くな」
「子供の顔知らないだろ?」
「調べれば済む。わかったらお前は…」
言葉を遮るように、皇后崎は無遠慮に真澄の胸ぐらを掴む。
流石にまずいと思った命が2人に駆け寄る。
『迅君やめなさい、この人上官なんだよ』
「時間がねぇって言ってんだろ…?」
「血走ってんな。冷静さを保てない奴はすぐ死ぬぜ?」
命は間に入りながら皇后崎を宥めて、なんとか2人を切り離す。
その様子を見ていた四季が、無陀野に近づいて彼に話しかける。
「なぁ先生、あいつがあんなテンパるの珍しくね?なんか理由があるんじゃねぇの?行かせてやった方がよくね?」
四季の提案に、無陀野は少し考えた後皇后崎に声をかけた。
「皇后崎、戻り次第必ず話を聞かせろ。約束できるなら俺と一緒に行くことを許す」
「許してんじゃねぇよ。甘すぎやしねぇか?」
「こいつのことだ、行かせるまで話さない。行かせた方が効率がいい」
『(こんな時でも効率重視なんだな、この人)』
すると、無陀野は四季と命に視線を向けた。
「四季、命、お前らも来い」
「え?」
『私もですか?』
「お前は土地勘があるだろう、案内役を頼む。四季、皇后崎が先走ったらお前が止めろ」
『わかりました』
「えー…」
案内役と言われ、命は素直に頷く。
四季は少々不満げだった。
「いいな?戻ったら全て話せ」
「わかった」
無陀野に言われ、皇后崎は了承した。
一方で流れを見ていた馨は真澄に問いかける。
「どうしますか?」
「チッ。残りの奴らは落ちてる情報全て拾え!髪の毛から何までだ!」
真澄の指示で、他の生徒が現場調査を始める中で無陀野を含めた4人は話し合っていた。
「どうやって病院に行くんだ?」
『…ハイリスクでも良ければ近道があります』
「なるほど」
命が言いたいことがわかったらしく、無陀野は静かに頷いた。
