第五話
夢小説設定
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ゴゴゴ
その時、地震が起きたのか地響きが鳴り本部全体が揺れる。
「外が騒がしいな。そろそろ終わりにしようか」
「ぐぐぅぐぅ…!」
重力に耐え続けていた四季だが、横に体を傾けた時解放されたように体が自由になる。
「ヴぁ…!」
『四季君!』
どうやら重力は一部の場所でのみ重くできるらしい。
しかし、このまま戦わせていれば四季は死んでしまう。
『(早く治ってよ足!)』
命は動かせない足をバシバシと叩いて回復を促す。
しかし彼女の気持ちとは裏腹に腱がスッパリ切れているせいか、傷の治りが遅い。
止むを得ず、命はその場で唾切に気づかれないように流れ出る血で血蝕解放を試みるが…
トス
突然、ナイフが命の胸を目掛けて飛んでくる。
デコルテ辺りに刺さると、命は口から血を吐いてしまう。
『かは…』
「勝手は許さないよー」
『ゴホッ…ケホ…』
「チヨ先!」
血が溢れる口を抑えながら、命は刺さっているナイフを抜いた。
ナイフは的確に肋骨を避けて、肺に穴を空けたらしい。
息苦しさに耐えきれず命はその場に崩れてしまう。
浅い呼吸を繰り返していると、腕や太ももに鋭い痛みが走る。
ドス
ドス
『…っ…ぁ』
「あはは、やっぱりメスは痛みに強いな。どれだけ刺しても悲鳴の一つもあげないんだもん」
「やめろぉおおお!」
ナイフを投げて悪戯に命を傷つける唾切に、四季は怒りの咆哮を上げて機関銃で攻撃する。
ドォ
ガクン
しかし、渾身の一発も重力で落とされてしまう。
「!」
「重力の前じゃ無力だよ。ちなみにこんなこともできるよ」
今度は死体が両手を組んで何かを込め始める。
キィィィィ
「この手の空間の酸素を通常の百倍の重さに変える!円をイメージして圧縮していく。するとほら、重さ数百トンの"酸素の球体"が出来上がる」
手の中に現れたのは、黒い球体だった。
命は一目でそれがかなりヤバいものだと察した。
「いわば鉄球クレーン車みたいなものだよ。だけどこれはそれとはひと味違うんだ」
唾切が命じると、球体が死体の手から四季へと向かって放たれる。
「!」
『逃げ…て!』
息苦しさに耐えながら、命は四季に言ってやるが間に合わず球体は四季に当たってしまう。
「!?」
「数百トンの衝撃が圧縮され、当たった場所に留まる…すると君の体の内側には何百Gという負荷と衝撃が襲い…体の中から圧し潰される」
「あがっあぁぁ!」
『……!』
とてつもない重圧が四季を襲い、彼の肋骨は耐えられずに砕けてしまう。
四季は鼻と口から血を噴き出し、床に倒れ悶え苦しむ。
そんな四季を見下ろしながら唾切は言った。
「にしても拍子抜けだな。こんなのが"鬼神の子"なんてさ、ガセかな?」
「鬼…神…?」
「あれ?知らないの?」
『(やっぱり…知られてたか)』
唾切の口から"鬼神の子"の一言が出てきて、命は体を起こした。
胸や手足の傷は浅く済んだので、既に回復していた。
「鬼神、かつて史上最強の鬼の武将として悪名轟かす鬼がそう呼ばれていた。君はその鬼神の血を継ぐ、いわば"鬼神の子"だよ」
かつて桃太郎機関を壊滅寸前まで追い込んだ"鬼神"
その鬼神の力を受け継いだのが"鬼神の子"
その子達は、桃が鬼を圧倒している時に限って必ず産まれるという
最初の鬼神も桃が鬼を制圧しかけた時に突如現れて、以降も同じタイミングで鬼神の力を継ぐ鬼が生まれるようになった
この戦争は、その繰り返しを何千年と繰り返しているのだ。
そして"鬼神の子"は四季1人ではない。
「昔から必ず8人の鬼神の子供が生まれる。君はその内の一人ってことだ。君が持つ鬼神の力が覚醒さたら厄介だから、当然僕らは君を排除する。でも殺すだけじゃなく研究した方が敵を知れるだろ?だから今日から君はモルモット、生け捕り決定だ!生きていればいいし、半殺しにして持ち帰るか」
「うるせぇよ…ゲホッ」
四季は血を吐きながらも立ち上がろうとする。
相当のダメージが蓄積してるはずなのに、弱音の一つも吐かないでいた。
「鬼の回復力には驚かされるな、桃太郎にはないから羨ましいよ」
「鬼神だとか…どうでもいいんだよ…ガハッ、俺はテメェを許さねぇ…やったことのケジメつけさせてやるよ!」
四季は再び、血蝕解放をして機関銃を出した。
