第六話
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翌日、命達は羅刹に戻るために早朝からフェリー乗り場に訪れていた。
そこには京夜と芽衣が見送りに来てくれていた。
「じゃーなー!次は普通に観光したいわ」
「はは!マジで来なよ!芽衣ちゃんもこっちで引き取るからたまにはおいで」
「おい、出発するぞ」
『早く乗って』
無陀野と命に呼ばれて、生徒達がフェリーに乗り込もうとした時だった。
「お兄ちゃん!」
「?」
突然、芽衣が四季を呼び止めた。
「ありがとう!」
彼女は満面の笑みで四季にお礼を言った。
両親を失い、まだ辛い状況であろう芽衣の笑顔は未来への期待で満ち溢れていた。
過ぎた過去も失った命も戻らないし、まだまだ辛い状況かもしれない
けど芽衣の笑顔が未来は変えられることを教えてくれた
悲しい過去じゃなく、未来の希望のために今を必死に生きることを決めたんだ
そうだ…挫けてる場合じゃない…!
「またな!」
未来のために、今頑張ろう!
笑顔の芽衣に、四季もまた笑顔で返す。
他の生徒も笑顔の者、思惑を抱える者、不満そうな者、大きな犠牲があったものの、生徒が全員無事に羅刹に戻れることが命は何よりも嬉しかった。
こうして京都での壮絶な経験をへて、命達は羅刹へと帰還するのだった。
「チヨ先」
『四季君』
フェリーが発ってすぐのこと。
命が手すりにもたれ掛かりながら離れていく陸地を見ていると、不意に四季が話しかけてきた。
「足平気?」
『大丈夫だよ、京夜さんが治してくれたから』
「そっか、よかったな」
屈託のない笑顔に胸が締め付けられた。
昨日、唾切と戦い傷つき殺されそうになっていた子供とは思えないほどに四季はいつも通りだった。
『…ごめんね』
「え?なんでチヨ先が謝んの?」
『私が不甲斐無いせいで、四季君に辛い思いさせちゃって』
「んなことねーって!むしろありがとな、チヨ先のアシストのお陰で勝てたもんだからさ!」
『大したことしてないよ』
「でもカッコよかったぜ?チヨ先が副担でよかったわ」
"副担でよかった"
その言葉に胸の奥が熱くなるのを感じた。
まだ、教官という立場に自信はない。
何が正解で間違いなのかも分からない。
それでも…四季の一言が今の命を肯定してくれている気がした。
『(
「どうした?」
『ううん、なんでもない』
命はおもむろに手を伸ばすと、少し高い場所にある四季の頭を優しく撫でた。
『ありがとね』
「おう!///」
四季は気恥ずかしそうにそっぽを向きながらも、素直に返事をしてくれた。
その顔が可愛く思えた命はこの子を守ってあげたいと強く思い、そのためにも教官の仕事を頑張ってみようと密かに決意したのだった。
つづく
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