第四話
夢小説設定
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広間を出た命は四季と芽衣を連れて中庭に隠れていた。
『二人とも怪我してない?』
「おう、芽衣も…大丈夫そうだな」
「……」
幸いあの化け物が追ってくる様子はなく、何処かに行ってしまったらしい。
しかし、命は暗い顔をしていた。
『(京夜さんが死んだ…)』
理由は京夜の安否だった。
緊急事態に総隊長が戻らないと言うことは、そういうことだろう。
『(ごめんなさい…守るって言ったのに)』
煩い人だったが、いなくなるのはやはり悲しい。
涙が出そうになる。
しかし四季と芽衣がいる手前、みっともないところなんて見せられない。
『(他の隊員と生徒達はどうなったかな…)』
もう殺されてしまっただろうか…生徒を一人でも死なせてしまったら無陀野に申し訳が立たない。
やはり、自分に教官など無理だったのだ。
無理を言って練馬に残って、今まで通り桃太郎と戦っている方がずっと気が楽だった。
『(ダメだ…心が弱ってる。頑張れ、頑張れ。こんなの慣れっこだろ?私はもう子どもじゃない、なら…せめてこの子達だけでも)』
考えた末、命は重い腰を上げる。
『…四季君、芽衣ちゃんとここにいて』
「チヨ先、どこいくんだよ?」
『大元を潰す』
命は唾切を殺すと誓う。
この悲劇を止めるにはそれしかないからだ。
すると、それを聞いた四季が同行を志願しだした。
「俺も行くよ!」
『此処に居て』
「でも!」
『子供の喧嘩じゃないの、貴方じゃ太刀打ちできない』
「……」
『大丈夫!私結構強いんだよ?それに、大人は子供を守るものなんだから』
精一杯の笑顔で返すと、命は最後に四季と芽衣の頭を引き寄せて抱きしめる。
そして耳元でこう言った。
『きっと大丈夫』
「「……!!」」
『四季君、芽衣ちゃんのことお願いね』
こうして命は打倒唾切を掲げて歩き出したのだった。
……___。
大部屋に足を進めている中、命の体は震えていた。
久々に感じる恐怖。
今回の戦いは負ける可能性が高い。
負ける…即ち死だ。
逃げ出したい、死にたくない。
けど…。
『(私が逃げたら…あの子達はどうなるの?)』
命は四季と芽衣を思い出して自身を奮い立たせる。
そして広間へと足を踏み入れた。
「誰かな?」
広間には白いスーツにマントを羽織った金髪の男が1人。
棺桶のようなものに腰掛けていた。
『桃宮唾切だな』
「君は?」
『鬼機関元練馬区戦闘部隊隊員、蝶世命』
命が名乗ると、唾切はさも嬉しそうに顔を歪める。
「そうか、君が蝶世命か」
唾切と対峙してる合間に、命は目だけを動かして周囲を見渡す。
死体は見当たらない、気になることと言えば唾切の横にいるさっきの化け物と、彼が腰掛けている棺桶のようなもの。
確認を終えると、唾切がこんなことを言い出した。
「ねぇ、君。僕の
『はあ?』
「活きの良いメスを探していたところなんだ。君痛みに強そうだし、うってつけだと思うんだ。何より…毒を使う鬼なんて研究のしがいがあるじゃないか」
『頭湧いてるの?脳みそにゴキブリでもいるんじゃない』
「人ですらない虫けらにそんなこと言われるなんて、心外だなぁ」
『そう、じゃあその虫けらからもう一言言わせてもらっていいかしら?』
「なんだい?一応聞いてあげる」
命はすうっと息を吸うと、右手を後頭部に回した。
髪飾りのボタンを押して、仕込み刃を出して自身の指を傷つける。
それと同時に命は叫んだ。
『さっさとくたばれクソ野郎』
血蝕解放 胡蝶之舞
命が血蝕解放すると、先ほどと同じように滴り落ちる血液から無数の蝶が現れて、その場をヒラヒラと飛び回ったり、命の肩に乗ったりと自在に動き出した。
「"死を呼ぶ蝶"…か、鬼のクセにそんな大層な通り名を持つなんて、分不相応だと思わないかい?」
『知らないわよ、
命の一人ぼっちの戦いが始まった。
