第二話
夢小説設定
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一方で、巨人は千切れた腕を再生させて攻撃対象を皇后崎から四季に変える。
ボッ
振りかざした手を四季に向けて振り落とす。
四季がいた場所の地面は抉られたが、四季本人はいなくなっていた。
「こっちだ」
四季は巨人から少し離れた場所に移動していて、そこで右腕の機関銃の銃口を巨人に向けていた。
「歯ぁ食いしばれ!」
その瞬間、凄まじい銃声を轟かせながら四季が巨人を撃ち抜いた。
撃たれた血の巨人は霧散して、巨人が消えると屏風ヶ浦は解放されたようにその場に倒れた。
「す…すげぇ…」
あまりの威力に撃った本人ですら驚くほどだった。
すると、今度はポツポツと雨が振り出す。
天候すら変えてしまうほどの衝撃に命は言葉が出なかった。
「屏風ヶ浦、大丈夫か!?」
四季は倒れた屏風ヶ浦に駆け寄ろうとするが、その体がグラッと傾くと四季もその場に倒れてしまう。
「体が…動かねぇ…」
「脱力感で体が動かないだろ」
「!」
「あれだけ高濃度の血を撃ち込んだから血が足りないんだろ」
降り立った無陀野と命を見て生徒達に緊張が走る。
最悪のタイミングで来たからだ。
教官二人を前に、倒れた四季は立ち上がろうとする。
『無理しちゃダメ、目も霞んでいるでしょ』
「全然、余裕!」
『焦点合ってないじゃん!』
命がたしなめるも、無理やり体を起こして強がる四季。
しかし目の焦点が乱れて明らかに正常ではない。
『あと血を使い過ぎると最悪死ぬからね』
「えぇ!?」
血液なので当たり前なのだが、それがこの能力の難点でもあった。
死ぬと聞いて、力が抜けたのか四季は再度その場に倒れる。
「四季はその辺のコントロールがまだまだだな」
『(だとしても威力あり過ぎでしょ…)』
やはり鬼神の力の影響なのか…。
命は四季に歩み寄り、しゃがみ込んで彼の様子を伺う。
『大丈夫?』
「そ…そうだ…屏風ヶ浦を…見てくれよ…血ぃ…使い…過ぎてると思…う…から…俺は…後でいいか…ら…屏風ヶ浦を…手当て…して…くれ…」
自分も瀕死なのに、他人の心配をする四季に命は驚く。
優しい子なんだ…と彼女はフッと微笑んだ。
『うん…勿論』
その時彼女の背後に皇后崎が迫っていた。
キン
命が気づかないはずがなく、腰のホルダーからサバイバルナイフを取り出して彼の攻撃を防いだ。
攻撃を防がれた皇后崎は命から距離を置く。
「そんな奴らどうでもいいだろ。時間がもったいねぇ」
『応急処置しないと危険よ?』
「俺には関係ない」
『この…!』
「下がれ命」
その時誰かが命の肩を叩いた。
無陀野だった。彼はそのまま命を引き下がらせると、自身が皇后崎に立ちはだかる。
「関係ない…か。生徒を分別するつもりはないが…嫌いだよ、お前みたいなタイプは」
仕込み傘を開き、戦闘態勢に入る無陀野。
命は背後でそれを見守っている。
やることがないのだ、無陀野に援護など不要。
手持ち無沙汰になった彼女は屏風ヶ浦の容態を確認しに向かった。
「別に好かれたくないな」
「最初に言った通り俺は血を使わないから安心しろ」
「舐めんな!」
皇后崎が駆け出して一気に距離を詰める。
血の刃で無陀野の傘に斬りつけるが、傘には傷1つ付かなかった。
「半端な刃じゃ斬れないぞ。この傘は…ただの傘じゃない」
「!?」
そう言って無陀野が傘の下はじきを押すと、プシュッと音を立てて煙が出てくる。
「毒じゃないから安心しろ」
無陀野の姿が煙に巻かれて皇后崎の視界が遮られる。
彼は無陀野が近づいた瞬間に攻撃を仕掛けようと考えるが…
ビシィ
突如、彼の左腕を数発の銃弾が襲う。
弾丸はゴム製で出血はしないものの、負傷している皇后崎には十分なダメージを負わせる。
「ゴム弾だが巨人戦で痛めたその右腕には効くだろ。弱点は徹底的についていく。皇后崎は接近して攻撃するタイプだから距離はとらせてもらう」
林に隠れながら、無陀野は傘の仕込み銃を撃ち続ける。
防戦一方の皇后崎だが、タイミングを見て再び血の刃を出した。
血蝕解放 両断血飛沫ノ舞
彼は無陀野に向かって、血の斬撃を繰り出す。
それを見た無陀野は銃撃を止めて、ジャンプして斬撃を避けた。
皇后崎は見逃さなかった。
