第三話
夢小説設定
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京都に着くと、一同は電車に乗って清水五条駅に訪れていた。
「ここに鬼のアジトがあんのか?」
「この辺は確か、清水寺がある場所ですね」
「そうだ。これから清水寺の"地下"に行く」
地下に向かうと言う無陀野の引率で向かったのは、清水寺の近くにあるお食事処だった。
「はーい、下の階にどうぞ」
店主に案内されて下に続く階段を降りると和室があり、着物を着た老婆が正座をして待ち構えていた。
「いらっしゃい」
三つ指をついて丁寧に座礼をする老婆の横には、畳が上げられて更に地下に続く階段があった。
その階段を降りると、巨大な通路に出る。
「すげぇ!京都の地下はこんなになってんのか!」
「周辺のいくつかの店などには清水寺の地下に続く通路がある。清水寺と鬼は深いつながりがある。鬼の先祖の石碑があるくらいだ。アテルイとモレの石碑まぁ勝手に調べろ」
「へー」
通路をしばらく歩くと、和製の引き戸が現れる。
固く閉ざされた戸を、無陀野の手がゆっくりと開く。
「着いたぞ…清水寺のさらに下…ここが…鬼機関の京都支部だ」
引き戸の先には、打って変わって和風の広々とした空間が広がっていた。
「屋敷かよ…」
「京都の地下にこんなのが…」
「命、いつまで四季の後ろに隠れてるつもりだ」
『…あの人に会いたくないんですもん』
「どうせすぐに顔を合わせるぞ」
命は地下に入ってすぐ四季の背後に隠れて行動している。
無陀野は絶対に背後に立たせてくれないだろうし、他の男子生徒は論外。
四季だけが何も言わず、何もせずにいてくれるからだ。
しかし、流石の四季も不審に思い背後の命に問いかけた。
「京都に元カレでもいんの?」
『…もっとめんどくさい人』
「先生!こっちお願いします!」
「その後こっちもお願いします!」
「?」
その時、慌ただしい声が響き渡る。
「はいはい」
その声に応えるように、男性の返事が聞こえると障子の戸を開けて一人の男が姿を現した。
「カリカリせずに悠々といこうよ」
「そんな余裕ありませんよ」
その男は白衣を羽織り首から聴診器を下げて気だるげに反応を示す。
その服装から明らかに医者だとわかるが、医者とは思えないほどアクセサリーを身に着けていてチャラチャラした印象だった。
男を見た瞬間、命は四季の背後で縮こまる。
「あれ!?ダノッチじゃん!」
男は無陀野を見ると歩み寄り、親しげに話しかけてきた。
「早いね!いつ来たの?LINEしてよー!」
「今着いた」
「嘘!?可愛い子いるじゃん!俺前髪大丈夫!?うわー!ちゃんとVO.5でセットしてぇ!」
無陀野に質問攻めしたかと思えば、漣に気づいて急いで前髪をセットし始めるチャラ男に漣は冷めた視線を送る。
「とりあえずLINE教えて!」
「チャラい奴マジ無理」
親指を立てて、ナンパをするチャラ男を漣は容赦なく切り捨てた。
「うわーへこ…まなぁい!タイミングって大事だもんね!」
「なんだよこのチャラ男…」
『一応、医者。一応…』
漣と同じく冷めた視線を送る四季に命が雑に答える。
すると無陀野が正確な紹介を始めた。
「こいつは花魁坂京夜、鬼機関 京都支部 援護部隊 総隊長だ」
「ダノッチとは、羅刹学園の同期なのよ!」
紹介を受けた京夜は、無陀野の肩を組んでイェーイとVサインをする。
彼は四季の背後にいる人物に気づいた。
